08
誰のことも傷つけない。
それが本当だとしたらどれだけ救われることか、と柊が思ったのは、ウィークリーゴシップ編集部にやってきて、まだほんの数日しか経っていないときのことだった。
編集部には苦情の便りが山ほど寄せられる。
出鱈目を書くな、くだらない記事を載せるな、写真を捏造するな。おまえのところの記事を読んで気分が悪くなった、嘘ばっかり書きやがって金を返せ、あることないこと書かれたやつがかわいそうじゃないか。
新聞の文字を切り張りした稚拙な脅迫状や、ときには記事の撤回を求める内容証明郵便が送付されてくることもある。
そのほとんどに、編集部がまともに目を通すことはない。これだけ反応があるってことは今度の号はよく売れたみたいだな、と自己満足に耽ったあと、まとめて燃えるゴミに出すだけ――物騒な郵便物は担当と法律顧問へ回送するが、記憶には残さないからゴミに出したのと変わらない――のことだ。
帝都通信では、読者の意見にはもう少し真摯に向かい合っていたのに、と驚く柊に、結局な、誰も本気にしちゃいないんだよ、と云ったのは、デスクを務める日向野だった。
ウチに載ってる記事は八割がデマで、二割が中傷。読んでるやつらも書かれたやつらもみんなそう思ってる。そう思いながら買う。読んで眺めて、他人の不幸を笑い、不運を笑って、明日を生きるエネルギーにしてる。
ほかの誰とも比べることなく、自己を肯定し続けながら生きられるほど、人は強くないからな、と日向野は云った。
他人の不幸を蜜の味に喩えるように、人は常に己を誰かと比べたがる。
あいつよりはまだマシだろう、あいつよりはまだいい人生だろう、と自分を慰めながら。あるいは、なんであいつばかりがツキを持ってっちまうんだ、なんであいつばかりが認められるんだ、と鬱屈を溜め込みながら。
鬱憤ってのはな、溜めてると腐るんだよ。腐って、どろどろになってぐちゃぐちゃになって、厭な匂いのするヘドロになる。臭えもんは嗅ぎたくねえ、汚えもんは見たくねえって、目を逸らし続けてるとな、そこからとんでもねえバケモンが生まれたりするんだよ。害意や殺意みたいな――、な。
人間ってやつは、自分だけは最後まで綺麗なままでいられるはずだと、間違ったりなんかしないはずだと、そう思うもんらしい、と新しい煙草に火をつけながら、あのときの日向野はひどく苦い顔をしていた。そんなことあるわけねえだろって思うのは少数派で、世の中の大多数の人間は、自分だけは悪事とは無縁だと思い込んでいる。
だけど、人は人を簡単に傷つける。なんでもない言葉、なんでもない仕草、なんでもない眼差しひとつで、通りすがりの誰かを、名も知らぬ誰かを、顔見知りの誰かを、親しい誰かを、大切な誰かを、深く、深く、取り返しのつかないほど深く傷つける。
きっかけなぞ、ほんの些細なことでいい。
親から理不尽に叱られた、すれ違いざまに身体がぶつかった、上司に厭味を云われた、部下に反抗された、電車が止まった、天気が悪かった――。
無限にある些細なきっかけで、ひそかに溜めこんでいた鬱憤のなかから化物が生まれることがある。自分でも気づかぬうちに握り締めていた錆びた刃を、誰かに向けてしまうことがある。
誰のなかにも悪意はある。
それが形になっちまうかどうかは、ただ、運がよかったか悪かったかだけなんだ、と日向野は云った。自分のなかにある悪意から自分と周りを守るには、自分のなかにも化物が潜んでいることをちゃんと自覚しておかなくちゃならない。そのうえで鬱憤を溜めないことだ。心など顧みるひまもないくらいになにかに夢中になるか、うまく憂さ晴らしをして化物に餌をやらねえようにするか。
ウチみたいな雑誌はな、そういうガス抜きの手伝いをしてやってるんだと、俺は思ってる。ここに送られてきた苦情や文句はな、悪意になる前の化物の卵みたいなもんだ。放っておけば誰かを傷つけるかも知れねえなにかを、そうならないうちに全部まとめて捻り潰してやってるんだと思えば、そう悪い気分じゃねえだろう。
日向野がそのときに見せた笑みこそが、彼の本音なのだろうと柊は思った。――文句を云いたいやつは云えばいい。苦情を寄越したいやつは寄越せばいい。それこそが俺の狙い。してやったりだ。
それは居直りだと、世間は云うに違いない。三流醜聞誌の矜持など、顧みる者などいない。
けれど、そのときの柊には、日向野の言葉こそが救いだった。
誰も傷つけることなく、ものを書くことはできない。誰も傷つけることのない言葉がないのと、それは同じことだ。
口にする言葉が声の届く相手だけに配慮すればいいのとは違い、書かれた文字は届く相手を選ぶことはできない。距離も立場も、ときには時間さえも越えて、文字はどこまでも届いてしまう。――届けることができる。
ほかでもない薔子を傷つけられたことで、柊はその怖さを知っている。知りながらなお、今度は同じ刃を誰かに向けて振り下ろそうとしている。
それでもいいのだと、書いてもいいのだと、そう云われたような気がした。そこにどんな動機があるにしろ――たとえ、友人の死の真相を探りたいという、きわめて個人的な目的を持っているにしても――、書いてもいいのだと、認められたような気がした。
それからの柊は書いて、書いて、書きまくった。
粗製乱造の言葉のとおり、さしてできのよくない記事もあったかもしれない。それでも柊の書いた記事を掲載した号はよく売れたし、日向野も市原も彼女のやり方を否定したりはしなかった。
「デスクの言葉をまんま真に受けてるわけじゃない。薔子のことをひどく書いた連中はいまだに許せない。だけど、善意だけが人の役に立つわけじゃないんだよね。そのことを知って、この仕事も悪いばかりじゃないんじゃないかって、そう思った」
「ちょろいんだな、シュウは」
呆れたように由璃が云った。
「ほんとにね」
真璃も溜息交じりに言葉を落とす。
「ちょろいってなによ」
「ちょろいはちょろい。簡単。手軽。コマしやすい。まだ聞きたい?」
「もういい」
柊は思いきりきつい眼差しで双子を睨みつけた。双子もまた不愉快そうに柊を見つめてくる。
先に根負けしたのは柊のほうだった。
「もういい?」
さきほどとまったく同じ言葉をまったく違う調子で云って、柊はふらりと立ち上がった。
「どこ行くの?」
「会社に戻る。ここでの仕事は終わったから」
咄嗟に呼び止めた真璃を冷たくあしらい、鞄を掴む。いつもと同じはずのそれが、やけに重たく感じられたのは、抱えていた秘密を吐き出して、わずかばかり、心が軽くなったせいだろうか。
「おれたちの話はまだ終わってない。座れよ、シュウ」
由璃の言葉に首を振り、柊は、忙しいの、と振り返りもせずに短く答えた。
「若いのがポカやって、その挽回しなきゃなんないの。質問には答えたんだから、もういいでしょ」
「よくないよ」
研究室を出て行こうとした柊の腕を掴んだのは、真璃だった。
「話はまだ終わってないって、そう云ってんじゃん」
「じゃあ、さっさと云って。なに?」
なにが云いたいの、と柊は強気に出る。比較的軽い喋り方をするせいだろうか、真璃に対するときのほうが、由璃と向き合うときよりも強く出られるような気がする。
「もうこれ以上、瀬尾の手を借りたりしないでほしい」
元の場所に腰を下ろしたままの由璃が云った。すっきりとした切れ長の瞳の底に、鈍い色をした光が宿っている。
「瀬尾が知ってることはおれたちも知ってる。さっき、そう云ったよね」
重ねるように真璃が云い、二の腕を掴む力が強くなった。見上げた先にある瞳には、片割れとシンクロしたかのような輝きがある。双子はなにかにひどく腹を立てているようだった。
あのね、と柊は努めて穏やかな声を出した。機嫌の悪い人間を刺激してはいけない、と本能が囁きかけてくる。
「薔子のことは、わたしと先輩の約束なの。あんたたちには関係のないこと。違う?」
「シュウが関係してるなら、おれたちにも関係はあるよ」
「あんなんでも、瀬尾は一応おれたちの指導員だし」
一応って、と柊は苦笑した。
「先輩は優秀な講師でしょ。いくら歳が近くたって、まだ院生のあんたたちと比べるのは間違ってるんじゃない?」
「シュウが知りたがってるくらいの情報なら、執刀医じゃないおれたちにだって」
あのね、と柊は自分の腕を掴んだままの真璃の指先を軽く叩き、拘束を解かせた。ふたりに向き直り、小さく首を横に振る。
「いまのところまだなんの役にも立ててないけれど、これでもわたしは薔子の事件を追い続けてるの。事件現場にも通ったし、担当刑事にも定期的に会いに行ってる。なにかわかったら、すぐに先輩に知らせなきゃいけないからね。わたしと先輩の約束は、薔子を真んなかにはさんで向かい合うわたしたちふたりのあいだにしか成立しない約束なの。あんたたちとじゃ意味がないのよ」
瀬尾からもたらされる情報は、むろんあるに越したことはない。殺人や事故の被害者の詳細な情報を得ることは、柊にとってより売れる記事を書くために欠かすことのできない大事な材料である。
けれど、それは別になくても困らないものだ。
瀬尾から聞き出さなくとも、方法は別にいくらでもある。警察署に詰めることもできれば、捜査を担当する刑事に突撃することもできる。他誌の記者に交渉してもいいし、なんなら想像で補ったってかまわない。ウィークリーゴシップはそれが許される雑誌だ。
にもかかわらず、柊が瀬尾との約束を律儀に守っているのは、そうすることが瀬尾のためだと思っているからだ。
柊は、瀬尾よりもほんの少しばかり、薔子の死の真相に近いところにいる。手がかりを掴みやすいかもしれない、というだけのささやかなアドバンテージではあるが、瀬尾にとってその差は決定的だ。
瀬尾は、柊から一方的に情報を得るだけの立場には落ちたくないのだろう。対価のひとつも差し出すことなく、柊からもたらされる情報をただ待つ、というのは、彼の矜持が許さないのだ。
くだらない、と思いつつ、柊はそんな瀬尾の意思を踏み躙ったりはしなかった。
瀬尾の気持ちはよくわかる。自分が誰かの役に立っていると感じることは、生きていくのに必要な思い込みのひとつだ。
それにわたしだって、と柊は思う。わたしだって、先輩の役に立っていると思いたい。
「話ってそれだけ?」
もうほんとに戻らなきゃ、と柊は鞄を担ぎ直しながら、双子を交互に見つめた。
「薔子のことは気にしないで。ただ、いままでどおり、先輩とわたしの邪魔をしないでいてくれたら、それでいい」
「邪魔はしない」
帰りを急ぎたい柊を焦らすように、由璃がゆっくりとした口調で云った。傍らでは腕組みをした真璃が、柊の様子を窺うように瞳を眇めている。
「でも、放っておくことはできない」
今度は柊が瞳を眇める。どういう意味?
「おれたちも協力する」
「協力?」
「拓植薔子の事件について、おれたちも調べてみるって云ってるんだよ」
な、と柊は言葉途中で喉を詰まらせた。――なに、それ、どういう意味。
「シュウと瀬尾の約束に口は出さない。シュウの云うとおり、それはおれたちには関係のないことだ」
由璃の口調は相変わらず穏やかだ。
「だからこれは、シュウと瀬尾のあいだの約束とはぜんぜん別の話だ」
話の見えた柊は唇の片端だけを吊り上げて、笑みとも呼べぬ歪んだ表情を浮かべた。
「先輩とは別に、あんたたちもわたしに協力してくれるって、そういうこと?」
「そうだ」
由璃は頷き、真璃にも同意を求めた。
「異論はないだろ」
「もちろん」
柊は誰が聞いても不愉快になるような調子で鼻を鳴らした。あんたたち、自分がなにを云ってるか、わかってるの。
「わたしに協力するって簡単に云うけどね、それはさっき自分たちで云ってたように、決して褒められるようなことじゃないのよ? 先輩のことを散々こき下ろしておきながら同じ真似をしようだなんて、いったいなにがしたいのよ?」
「シュウを助けたい。それだけだ」
「無理よ」
柊の返事はにべもない。双子は揃ってかすかに目を細めただけで、なにも云い返さなかった。
「あんたたちには無理」
本当になんにもわかってないんだから、と柊は云い捨てる。
「なんにもわかってないのは、シュウのほうだよ」
真璃の反論に柊は眉をきつく顰めて、なにがよ、と応じた。
「わたしがなにをわかってないって云うのよ?」
「なんにも。全部。なにもかも」
真璃の声もまた、由璃のそれと同じようにごく穏やかだ。ひとり感情を揺さぶられ続けることに疲れてきた柊は、大きく深呼吸し、自分を落ち着けようと試みた。
「シュウはこれっぽっちも理解してないみたいだけどさ、おれたち、本気なんだよ」
「本気?」
柊は細めた眼差しで、ふたりを交互に見遣る。
「シュウのことが好き。おれたちのものになって、一緒にいてほしい。死ぬまでずっと」
柊は大きくひとつ息を吸った。真璃は構う素振りを見せずに先を続ける。
「からかってるつもりも、冗談云ってるつもりもないよ」
でも、と言葉を詰まらせた真璃の代わりに、先を引き取ったのは由璃である。
「シュウはぜんぜん相手にしてくれない。さっきみたいに触れても、おれたちが決定的なことはしないとわかってるからか、さして抵抗もしない。おれたちのこと、男だとも思っていないんだろう」
別に、そんなことはないけど、と柊は口のなかでもごもごと答えた。思い出したくもないあれやこれやを、なにもかも思い出してしまいそうだ。
「そんなことあるだろ。好きでもないやつに身体触られて、まるで虫が這ったみたいな嫌悪はあるのかもしれないけど、滅茶苦茶にされるかもっていう危機感はゼロだ。じゃなきゃ、あんなふうにおとなしく捕まえられたままでいるはずがない」
「おとなしくなんか……」
「おとなしいだろ。本当に抗う気なら、噛みついたり、引っ掻いたり、大声出したり、そういうことができてもおかしくない。鞄で殴ったっていい」
本当に怖いときには身体など動かなくなってしまうものだとか、そんなことを云っても意味はないんだろうな、と柊は思う。
由璃が云いたいことはそういうことではないと、ちゃんとわかっていた。
たしかに柊は、双子に対し、じつのところはさして危機感を抱いていない。顔を合わせる場所がこの研究室である以上、彼らが行動を制約されていることは明白だったからだ。
ここは、まだ大学院生である彼らにとって学ぶべき場であるし、万が一にも教授である束原に見咎められでもしたら、処分を受けることにだってなりかねない。いつ誰が顔を見せるかわからない研究室で、いかがわしい振舞いに及ぶわけにはいかないのだ。
そうした事情を失念するほど、柊はとぼけていない。ふたりが度外れた無体を強いてこないことは、あらかじめ織込み済みなのだ。
双子は、自分たちがそんなふうに見くびられていることに気づいている。気づいてはいても、どうすることもできずに悔しい思いをしている。
「このままじゃだめだって、やっと気づいたんだよね」
「だめ?」
だめってどういうこと、と柊は真璃を見上げた。
「シュウがおれたちの本気を思い知るのを、ただ待ってるだけじゃだめだって、さ」
柊はますます剣呑な表情になり、双子を交互に見据えた。
「おれたちとも取引をしてよ、シュウ。瀬尾としてるみたいにさ。秘密の取引ってやつを」
「取引」
柊は鼻で笑う。
「取引っていうのは、価値のあるものをお互いに交換することよ。わたしがあんたたちと交換するものなんて、なにもないでしょ」
「あるよ。さっき云ったろ。おれたちも柘植薔子の事件を調べてみるって」
「調べて、それでどうするのよ?」
「新しくわかったことがあれば、すぐにシュウに知らせるよ。もちろん」
それで、と柊は双子を挑発するかのように両の眉を跳ね上げた。
「わたしはあんたたちになにを差し出せばいいわけ?」
「シュウを」
今度は由璃が口を開いた。柊は気圧されたように黙り込む。
「おれたちが差し出すのは新しい事実。見返りはシュウ自身。心でも身体でも、どっちでもいい。少しずつ、ひとつずつおれたちに許してほしい。そして、もし、オレたちの協力で犯人に辿り着くことができたら、そのときは約束が欲しい」
「……約束?」
「おれたちとずっと一緒にいると、おれたちのものになると、そういう約束」
由璃も真璃も真剣な表情をしていて、冗談を云っているようには聞こえなかった。せいぜい派手に笑い飛ばしてしまおうと中途半端な笑みを浮かべていた柊だったが、その試みはあいにく失敗に終わったようだった。
「なにを云ってるのよ。冗談はやめてよ」
「冗談なんかじゃないって、わかってるんでしょ」
往生際が悪いね、シュウは、と真璃が云った。
「あたりまえでしょ」
そんな約束はできない、と柊は盛大に首を横に振る。こんなところで往生するわけにはいかないのだ。
「瀬尾とはしてるのに?」
「だから、それはさっきも云ったみたいに……」
思わず声が大きくなる。冗談じゃない。こんなわけのわからない勢いで、わけのわからない約束をさせられてたまるか。
「シュウ」
双子はぴったりと呼吸を合わせ、まったく同時に柊の名を呼んだ。昂ぶった感情に冷水を浴びせられたかのように、柊がぴたりと口を閉ざす。ふたりの声には、抗いがたい妙な迫力がこもっていた。
「じゃあ、こうしようか、シュウ」
真璃が云う。そして、由璃が続けた。
「先にひとつ、いいものをあげる」
「……いいもの?」
「いいものだよ」
「必ずシュウの役に立つものだ」
なによ、と柊は警戒を強め、眉をひそめた。
「柘植薔子の死体検案書のコピー」
柊は大きく目を見開き、双子を交互に見つめる。双子は、ごくもったいぶって、大きく頷いてみせた。
「見返り云々は、とりあえずはなくていい」
「読んだことないんだろ、検案書。一度、見てみるといいよ。もしかしたら、なにか新しい突破口が開けるかもしれないからね」
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