第265話 どうしてこうなった
「まったく、情けないぞっ! カイザルっ! それでも男かっ! お前が責任を持って引き取った奴隷たちだろうっ! だったら最後の一人まで責任を持って孕ませてやるのが礼儀というものじゃないのかっ!!」
「あぶあぶっ」
「ほら、お前と俺の息子もこう言っているだろうっ!!」
そして俺がげっそりとしていると、後ろからクロード皇妃から叱咤激励を飛ばされる。
というか最初こそ良いこと言いそうな流れであったのに後半のせいで最低な内容へと一気に変わっていく。
そんな母親を見て俺の息子が楽しそうに『あぶあぶ』と真似をするではないか。
あぁ、赤ちゃんに癒されえる。
俺の子供は是界で一番可愛いという事がまたひとつ証明された。
「まったく情けないわね。 それでも私たちの夫でパパでご主人様なのかしら? 男ならばシャンとしなさいな」
「ばぶぶっ」
「本当ですよ。 それでも化学の父と呼ばれる男としても歴史に名前を載せるのは決定事項なのですからもう少し威厳を持って欲しいねすね」
「ぱぱっ、ぱぱっ」
「そうだろうと思ったので出来る名犬ことブリジットは先ほどのカイザル様の本日のお相手たちに媚薬を飲ませてきましたっ!! これでカイザル様は動かずとも天井のシミを数えるだけで全てが終わりますよっ!!」
「おわっおわっ」
そしてカレンドール、モーリー、ブリジットという順でクロード皇妃に続けとばかりに自分達の子供たち(カレンドールは娘、モーリーは息子、ブリジットは娘)と一緒になって叱咤激励を飛ばしてくるのが、ブリジット、お前だけはダメだ。
それは『何もせず』ではなくて『何もできない』状態になるだけではないかっ! なんてことをしてくれたんだっ!! この駄犬っ!!
「あ、ご主人様がいましたっ!!」
「あら、本当ですわねっ! 逃がしませんわよっ!!」
「どこに逃げようとも無駄ですよーっ」
「さぁ、僕たちとこれから朝まで子作りをしようじゃぁないかっ!! ご主人様っ!! 私たち何故か先ほどから身体が疼いて仕方がないのだよっ!!」
「ぎゃおんぎゃおんっ!!」
「誰っすかっ!! ドラゴンのファルーさんに媚薬を与えた人はっ!? 怒らないから名乗り出てきてほしいっすっ!!」
「確かに、この辺で黒の仮面の君の反応があるはずなんですけれども……って、ななな、何ですかこのドラゴンはっ!?」
駄犬がやらかしたせいで俺の目の前がカオスになっているではないか。
てか、スフィアの手に持っている、まるでドラゴン○ールを探すアイテムのようなものは何なのか。 スフィアの呟いた言葉から考察するにいやな予感しかしないんだが?
そして俺は目の前に広がるカオスな状況を見てこう思うのであった。
どうしてこうなった。
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これにて
タイトル:悪役キャラに転生したみたいなので闇の秘密結社を作ったら何故かハーレムになっていた件
は完結でございますっ(∩´∀`)∩
ここまでお付き合いしてくださって誠にありがとうございますっ!!
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タイトル:転生した異世界が男女比1対40の世界だった件
を連載始めましたっ!!
あらすじ: 女っ気のない学生生活を過ごし、ブラック企業で男性だらけの職場に就職し、職場と家を往復する生活。
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最後にこの作品が面白かったと思った方は星評価入れていただけると嬉しく思いますっ!!
では改めて、ここまで読んでくださって本当にありがとうございましたっ!!
悪役キャラに転生したみたいなので闇の秘密結社を作ったら何故かハーレムになっていた件 Crosis@デレバレ6/21連載開始 @crosis7912
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