応援コメント

第2話 物質的なソフトウェア」への応援コメント


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    話の躍動感がはんぱないな。ダイナミック

  • 「優しい、押しに弱そうなユーヒチ」、この時点でヱチカちゃんがユーヒチさんのこと見誤りまくってるのつらいですね。
    第一話から、リョウさんエチカちゃんの二人が強烈な推進力となって進んできたこの作品ですが、さらにモモコさんとガロウさんの掛け合いと言う更なるエンジンがかかってきて楽しいですね。
    第二話を読んで私が思ったのは、登場人物の間の情報格差が見事に使われているな、ということでした。それは、やたらと察しがよく、おまけにウソ記憶のおかげで情報量がえげつないことになっているアヲイさんと、蚊帳の外めいた情報量で戦わなければならないリョウさんの対比もそうなのですが、冷静じゃないアヲイさんとリョウさんに対して、冷静を保っているユーヒチさんが、二人に対する誹謗中傷をささっと調べて教えると言うのが、いいですね。もしこれが、リョウさんが事前に調べて「こんなことなってる」って報告に加える形だったら、変に間延びしていたでしょう。でも、冷静を欠いている二人にはそこまで気が回らない。衝撃と速度を維持したまま駆け抜ける見事さに舌を巻きました。巧みな戯曲めいた魅力がありますね。
    Tweet、拝見しましたがやっぱり「家族」というのはそれぞれの登場人物にとって重要なテーマになっていますね。リョウさんはそれが崩れかねない危機に陥ったから必死に針を逆立てるし(実際、アヲイさんの部屋にユーヒチさんがいた時の絶望感は凄かったでしょう)、ガロウさんは「家族」への幻滅からモモコさんという希望を見つけ始める(私、この二人のパートを前よりも微笑ましく見れるようになりました。勢いがありながら、すぐコミカルかつ平穏になるの、モモコちゃんの人柄もあるんでしょうが、いいですね。癒しです)、また、エチカちゃんは「家族」を持ちながらそれが十全に機能しないから、外にユーヒチさんをはじめとする「家族」候補を求めるけれど、機能不全の家庭の一因であるアヲイさんへの意趣返しに途中から目的を変えてしまう。アヲイさんなどは言うまでもなく、単純に「家族」の欠乏からユーヒチさんを求める。
    ここまでたくさんの登場人物に、一つのテーマを巡る問題をそれぞれ配列して、有機的に脈動させるの、凄く凄いと思います。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    いま読み返して思ったのですが、モモコとガロウのロマンスは、実は存在しなくても本筋(アヲイとユーヒチの物語)に支障ないんですね。
    ※ただしここでモモコが成長しないと、のちのちヱチカを迎えに行けないのかもしれませんが…

    なのに描いてあるっていうことは、おそらく藤田さんのおっしゃる「有機的な脈動」を無意識に考えていたのかもしれません。

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