12時発、1時着。

増田朋美

12時発、1時着。

冬らしい寒い日になった。やっと、五時で暗くなるのが不自然ではない季節がやってきたようだ。それはそれで間違いないんだけど、今年はおかしなことが多かったので、なんだか季節が正常に過ぎ去ってくれることでも、ホッとする事が多い、そんな一年であった。

その日、夕食を食べる前に、蘭が明日の予約客の名前を確認しようとしていた其時のこと。

いきなり、蘭の家のインターホンが鳴った。

「だれだろう。こんな夜遅くに。」

と、蘭は、時計を見たが、

「まだ五時よ。遅くともなんでも無いじゃない。このくらいの時間じゃ、訪問者があっても遅くはないわよ。」

と、妻のアリスが言った。珍しく、彼女が家に居た。いつも、お客である妊婦さんから呼び出されて、家を出ている事が多いのに。

「あの、すみません。私、山下と申します。山下由紀江。あの、伊能蘭さんはご在宅でしょうか。」

「山下由紀江?」

と、アリスは、蘭の知り合いに、そんな人物居たのかなと思いながら、そう応対した。同時に、山下由紀江という名前は、どこかで聞いたことのある名前でもある気がするのだが。

「ええ、私、伊能さんとは小学校でクラスメイトだったんです。もしかしたら、山下由紀江ではわからなかったら、松岡由紀江といえば、わかっていただけるかも。」

「松岡由紀江ですか?ねえ、蘭、あなたの同級生に、松岡由紀江という人物はいた?」

アリスは、蘭に聞くと、

「松岡由紀江なら聞いたことのある名前だけど、あんな優等生が、僕のような人に、会いに来るかな?」

と、蘭は、思わず言った。

「そうだけど。現に会いに来ているんだから早く会ってやって。」

アリスにいわれて蘭は、わかったよと言って、急いで玄関先に言った。

「あの、一体僕になんのようでこちらにいらしたんですか?」

と、蘭が玄関のドアを開けると、

「ああ、寒いわねえ。ちょっと上がらせてもらってもいいですか。ほんの30分で済みますから。」

と、彼女は、そういう事を言った。確かに、同級生の、松岡由紀江さんであることは、間違いないんだけど、なんだか小学生のときよりずっと美人になっており、テレビ映りのいい顔をしている。

「はい。まあ、どうぞ上がってください。」

蘭がそう言うと由紀江さんは、お邪魔しますと言って部屋にはいった。

「まあ素敵なお家。やっぱり有名な美術学校出てる人は違うわね。あたしなんて、100円ショップで買ったものばっかりよ。これ、わかるわよ、このテーブルは、イタリア製。」

「そんな鑑定はしなくていいから、早く要件を話してもらえませんか。」

蘭は、そんな事を言っている彼女をテーブルに座らせた。そして、彼女の目の前に紅茶を出す。

「で、その山下由紀江さんが、僕になんのようなんですか?小学校で同級生だったときは、あまり関わらなかったと思うけど。」

「そうですね。伊能くんは、あまり知らないと思うけど。こういうことは、あんまり一般的な人にはいえないのよ。だから、伊能くんのような、特殊な職業をしている人に聞いてもらいたいわけ。」

由紀江さんは、お茶を飲みながら、そういう事を言った。

「特殊な職業ね。ドイツでは、よくある仕事なんだけどなあ。日本だけですよ。入れ墨に偏見があって、悪人の象徴なんて言うのは。」

蘭は、そう返したのであるが、

「でも、入れ墨を入れたお客さんたちの相談にも、随分乗ってあげてるって聞いたわ。だから、あたしの話も、聞いてもらいたいなと思って。」

と、由紀江さんは言った。

「まあ、前置きはいりませんから、早く話をして下さい。」

蘭がそう言うと、

「変わらないわね。伊能くんは。すぐに答えを煽るところ。」

由紀江さんは笑った。

「そういうんだったら、ちゃんと話します。あのねえ、私今勤めている大学病院、やめようと思ってるの。東京引き払って、こっちで医療に携わりたいと思ってる。富士には確か、芦川病院ってあったわよね。そこで医師募集をしてるから、そこで働かせてもらおうと思ってるの。それで、ずっと富士に住んでる伊能くんであれば、良いマンションでも知ってるかもしれないって。それで、今日相談にこさせてもらったのよ。」

「はあ、あああの、オンボロ病院で有名な芦川病院ですか。」

蘭は大いに驚いてしまった。

「そうよ。伊能くんはオンボロ病院って言ってるけど、それは偏見よ。あの病院は確かに、外見は古いかもしれないけど、医者の態度も良さそうだし、看護師もとっても優しくて、親切な人が多いわ。私、見学させてもらったからわかるわ。そこで働かせてもらえるなんて、夢みたいよ。そういうところで働かせてもらうなんて嬉しいなと思ってる。だから、不安よりも嬉しい方が、いっぱいよ。」

嬉しそうな顔をしてそういう彼女は、たしかにそうなのかな、と思った。でも、蘭は、あのオンボロ病院がそんな彼女を受け入れてくれるのか、疑い深くなってしまった。

「本当にそうかな、彼女を本気で雇おうとしているのかなあ。なにか、からくりでもあるんじゃないの?」

蘭は心配したが、アリスはなにか嬉しそうな顔をした。日本人とはここが違うのかもしれなかった。

「いいことじゃないの。そうやって出世街道から外れることは、とてもいいことだと思うわよ。日本は、人と違う生き方をするのを嫌がる人が多いから、あたし、そういうはずれようとする人たちを、心から応援するわよ。じゃあ、早速さ、住むところを探しましょう。ねえ蘭、富士市で一番評判のいい不動産屋はどこかしら。」

そうやって一緒に喜んでくれたアリスは、すぐにスマートフォンを出して、不動産屋調べを始めた。

「そうだけど。お前、彼女は、最近テレビを騒がせた医者でもあるじゃないか。それくらい、腕の良い医者でもあるのに、それをなんで、大学病院から出ていこうなんて。」

と、蘭は、心配そうにいう。確かに、彼女は、医療系のテレビ番組を騒がせた。アリスは、日頃からテレビを見ないから、そういう事は知らないはずだ。医療系のテレビドラマにもゲストキャラクターとして出演するほど、美貌を持っている医者でもある。そういうことなら、出世街道に乗っていたほうが、彼女のためになるのではないかと思うのであるが。

「まあ、いいじゃないの。ドイツでは、世間の見てくれや体裁なんかよりも、自分の心の納得する生き方をするほうが多いわよ。それは、どこの国家でも同じ。だから私、心から応援する。」

アリスは、嬉しそうであった。

「じゃあ、住む場所を探すように、急いで不動産屋に行きましょうね。早く行ったほうがいいわ。善は急げだったっけ。」

「はああ、そうなんだけどさあ。」

蘭はそう言うが、女性二人は、もう止まらなくなっているようだ。二人で、不動産屋さんのホームページを開いたりして、どのアパートがいいのかとか、そういう事を言い合っている。

「女はやることが早いな。」

蘭は思わず呟いてしまった。まあでも、女性は男性の生き方を真似しないほうがいいとも言うし、何もいわないほうがいいのかなと思って、いわないでおいた。

「じゃあ、明日、このマンションを見せてもらいに行きましょうか。部屋は広いし、ここだったら、駅も近いわよ。」

「ええ、奥さんが、協力してくださって、とても嬉しいわ。やっぱり外国人の奥さんを見つけると、伊能くんは違うのね。また、日本の奥さんとは得られない、幸せができるんじゃないの。」

そう言い合っている、アリスと由紀江さんは、もうすっかりお友達だ。

「それより、僕が学生の頃は、山下ではなくて、松岡由紀江と名乗っていましたが、なんで姓を変更したんですか?」

蘭が、そう聞いてみると、由紀江さんは、嫌そうな顔をした。

「結婚ですか?」

と、蘭がそうきくと、

「伊能くんも、そういうところは本当に鈍いわねえ。私が、松岡由紀江を名乗っていたのは、小学校のときの間だけよ。その後はずっと山下由紀江よ。母一人、子一人。その母も去年に送って、完全フリーよ。」

と、彼女は言った。

「そうなんですか。日本はそういうところに過敏だからね。大事なところは、名字が変わったことではなくて、人間がどうであるかってこと、いつまで経ってもわからないという人が、多すぎるのよねえ。」

アリスはカラカラと笑ったが、由紀江さんは、嬉しそうな顔をしなかった。由紀江さんの専門分野は、何だったのだろうか。それもはっきりしない。芦川病院というと、さほど大規模な病院ではないので、内科と整形外科くらいしかなかったような気がするんだけどな、、、。

「じゃあ、それでは、よろしくね。明日、行きましょうね。」

アリスは、嬉しそうな顔をしていた。由紀江さんも、嬉しそうだった。

その翌日、アリスは、待ち合わせの場所へ行った。そして、由紀江さんと待ち合わせして、二人で車にのり、不動産屋へ行ったのだった。住むところは、すんなりと決まった。駅前近くのマンションで、医者が住むにはちょっと、小さなマンションかもしれないけど、近くに食べ物を売っているスーパーマーケットもあるし、住みやすいものでもある。

それから、数日後のことである。

杉ちゃんと蘭が買い物に行って、ショッピングモールの中のカフェに、お茶を飲もうとはいっていたときの事。

「あれ、あそこに居るの、山下由紀江さんじゃないか。」

と、蘭は、椅子に座っている、女性を見つけた。

「蘭の知り合いなのか?」

と、杉ちゃんが言うと、

「ああ、僕が小学校のときのクラスメイトでね。医者になって、今芦川病院で働いているんだって。なんでも大学病院をやめて、こっちへ来たらしい。」

と蘭は言った。

「そうなんだ。芦川病院ねえ。どうも、大学病院の先生にしては、大げさなような気がするんだけど、なんかわけがあって、こっちに来たのかな?」

と、杉ちゃんが言った。

「それに、病院は、今やってる時間なのに、なんでここに居るんだろう。ああ、昼休みなのか。」

杉ちゃんが、言う通り、現在の時刻は、11時三十分だ。もう病院の受付時間も終了して、昼休みにはいっていてもおかしくなかった。

「あの、山下さん。」

と、蘭は思わず声をかけた。

「ああ、伊能くん。」

と、彼女は急いでいう。

「失礼だけど、僕は蘭の親友で影山杉三という。杉ちゃんって呼んでね。よろしくな。」

杉ちゃんは、にこやかにわらってそういった。

「まあ、伊能くんにそんな明るい顔した友達が居たんだ。意外ねえ。こんな人と友だちになるなんて。」

と、由紀江さんは、蘭の隣に居る杉ちゃんを見て、どうも釣り合わないなという感じで見たが、

「僕は、天下一のバカ男だ。職業は和裁屋。よろしくね。」

と、杉ちゃんは、にこやかに笑う。

「和裁屋って言うと、着物を縫う方よね。まあ、今の世の中ではなかなか需要が無いと思うけど。同時に私の所属している診療科も需要が無いけどね。」

思わず、由紀江はそう言ってしまった。

「はあ、需要が無いって何だ?」

と、杉ちゃんが聞く。杉ちゃんに聞かれると、答えが出るまでいわなければならない。

「じゃあ、僕が当てちゃおうっかな。口から出るのはつまらないもの。お前さんの所属する診療科は、性病科。違う?」

杉ちゃんがそういうと、由紀江さんは、なんでわかっちゃうのという顔をした。正しく図星だったのである。

「はああ、正しくそのとおりだ。だって、この富士市には、あまり女郎屋が無いのでね。東京の都会には、いっぱい女郎屋があるけど、富士市は女郎屋は、どこに会ったかなと思うもんね。」

と、杉ちゃんが言った。

「ええ、正しくそのとおり、だから今、内科をてつだってたりするんだけど、年寄ばかりで暇で暇で。もう疲れちゃったわ。」

「そうなんだ。まあ確かに年寄りって、おんなじ話ばっかりで疲れちゃうよね。そのきもちわかる。」

彼女はそういうのであった。確かに、東京は、人も多いし、そういう職業の女性も多いはずだ。だから、そういう需要があるかもしれなかった。確かに、ホステスとか、そういう人は、富士には少ないと思う。

「まあ、それならこう考えろ。女郎が少ないということは、街が平和だってことなんだって。まあ、お前さんは、役に立たないと思うかもしれないけどさ、それでも、出番が無いってことは、富士市は平和だってことなんだよ。」

「杉ちゃんよくそういう事が言えるな。そんな事、思ったとしても口に出してはいえないよ。」

と、蘭はそう言ってしまった。

「いやあね。だって、誰かがいわなきゃだめじゃないか。口に出していわなきゃ伝わらないことって、色々あるんだよ。だから、それを言うのも当たり前のことじゃないの?」

と、杉ちゃんにいわれて蘭は、そう思ってしまう。確かに、言いたいことはいわなければならないのであるが、それを言ってしまうのは、なかなか勇気がいることでもある。

不意に、ショッピングモールの時計が、12時を告げた。それでも、彼女は、椅子から立ち上がろうとしなかった。

「どうせ私は、戻ってもろくな事無いのよ。どうせ、性病科なんて、この町では活躍できやしないわよ。」

そうつまらなそうに言う彼女は、なんだか大学病院に居たほうが、良かったのではないかと思わせる程であった。

不意に杉ちゃんのスマートフォンがなる。

「出るにはこの赤いボタンを押すんだったよな。」

杉ちゃんは、電話に出た。

「はいはいもしもし。」

「杉ちゃん、すぐに戻ってきてくれ!水穂さんが、大変なんだよ。ご飯をいつまで経っても食べようとしないので、俺、頭にきちゃって。」

と言っているのはブッチャーだった。何!と思わず蘭は叫びたくなったが、

「ああいいよ。じゃあ丁度いい人材を連れて行くから、しばらく待っててくれるかな?ここからだと、そうだな、一時間待っていられるか?」

と、杉ちゃんは言った。

「ああ、その間に水穂さんを寝かしてあげてもいいかな?」

ブッチャーがそう言うと、

「ああいいよ。一時間眠らせてやってさ、そして、一時になったら、起きてもらうようにしてくれよ。じゃあ、こっちは今からタクシーを呼んで、彼女と一緒に製鉄所に行くから。待っててくれ。頼むぜ。」

杉ちゃんはでかい声で言った。

「おう、わかったよ。いい人材って言うと、だれかな?」

ブッチャーが言うと、

「ああ、ワケアリの医者が一人そっちへ行く。」

と杉ちゃんは言って、電話を切った。

「じゃあ、そういうわけなので、今から、製鉄所へ来てもらうぞ。タクシーで、お前さんを、乗せていって、見てもらいたい患者さんに会ってもらうからな。すごく、重い病気で、僕達では手がつけないので、お前さんに見てもらいたい。」

「見てもらいたい患者さん?手がつけないほど重度?」

と、彼女は言った。

「まあいいから、来てくれや。タクシーに乗ってね。」

三人は、タクシー乗り場に言った。製鉄所に出入りができない蘭は、彼女と杉ちゃんが、タクシーに乗り込んで行くのを、神頼みするような気持ちで見送った。

そして、道路は空いていたので、二人は一時の鐘がなる、15分ほど前についた。

「おーいブッチャー、連れてきたぜ!こいつに水穂さんの事見てもらおう!」

と、杉ちゃんがでかい声で言うと、製鉄所の中から、水穂さんが咳き込んでいる声が聞こえてきた。そして、由紀江さんは、医者としての本能が現れてしまったのだろうか、急いで製鉄所の中に、靴をぬいで飛び込む。杉ちゃんが急いで、患者は一番奥の部屋に居るというと、わかりましたと言って、すっ飛んでいった。

由紀江さんが四畳半に飛び込むと、水穂さんが、布団に座って、激しく咳き込んでいた。由紀江さんはすぐに、水穂さんを横向きに寝かせ、背中を叩いたりして、中身を吐き出しやすくしてやるなど、処置をしてくれた。案の定畳を汚したが、だれも文句を言う人は居なかった。これをしてくれなかったら、水穂さんが危ないかもしれないからだ。出すものは出してしまって、由紀江さんは、水穂さんの枕元にあった水のみの中身を水穂さんに飲ませた。それを飲ますと、やっと咳き込むのは静かになり、水穂さんは、眠りだしてくれた。

「あーあ、良かった良かった。少し荒療治かもしれないけど、こうしてあげるのが一番なんだろうね。」

と、杉ちゃんがそう言うと、ちょうど、製鉄所に設置されている柱時計が一時を打った。

「やれれ、やっぱり専門的な人は違うな、15分で処置をしてくれるとは思っても居ませんでした。本当にありがとうございます。」

ブッチャーは、そう言って、由紀江さんに頭を下げた。

「いいえ、でも驚いたわ。ここまで重症な人が、まだ居るとは考えても居ませんでした。」

由紀江さんがそう言うと、

「いやあね、そういうことは考えなくてもいいんだよ。ただ、医療を満足に受けられない人が居るってことは、わかってくれや。そして、そういうやつに目を向けようとしてくれる人が、居てくれるともっといいなあ。」

と、杉ちゃんが言った。

「理由は知らなくてもいいけどさ、弱い立場のやつって言うのも、居るんだよ。だから、何もできないで暇とか、そういうことはいわないでもらいたいな。こういう気持ちで生きているやつも居るって事をわかって貰えないかな。」

「そうね。私も、この人が助かったなら、良かったと思っているわ。確かに、それくらい貧しかったかもしれないけど、この人は、杉ちゃんたちのような、仲間が居るわ。いくら偉くても、周りの人に恵まれないで、孤独に生きている人だって、居るのよ。」

由紀江さんはそういう事を言った。

「はあ、じゃあそれでお前さんは、大学病院をやめて、こっちに住もうと思ったのか。」

杉ちゃんがそう言うと、

「ええ、図星よ。私は、友達なんて居ないのよ。いくら、先生は腕がいいからとか、そういう事をいわれても、何も嬉しくないわよ。そういう事をいわれたとしても、分け合う事ができる存在がだれも無いんだもの。」

と、彼女は、涙をこぼしながらそう言ったのだった。もしかしたら、高名な医者である以上、そういう事を思ってしまうのかもしれなかった。

「そうか。それなら、これからは方向転換してくれよ。誰かのために生きれるってすごい幸せだよ。」

杉ちゃんの言うことに、由紀江さんはハイと頷いた。






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12時発、1時着。 増田朋美 @masubuchi4996

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