このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(200文字)
不思議な魅力の作品ですね。一人称視点のブログ調でとても身近に感じられつつも、何だか遠くにいるような感覚がしました。人の死を割り切れないようなリアル感が凄いですね。同調して読み終わった今、切ないような悲しいような寂しいようなふわあとした心地に包まれました。
ブログ調の作品て、新しいなと思いながら読み進めていきました。穏やかな文章で、淡々と進んでいくのですが、登場する人々との思い出話を、まるで追体験しているような感覚に陥りました。フィクションということですが、この形式に、作者様の創造力と文筆力の高さが相まって、とてもリアルで、切ないお話に仕上がっています。書き手として、色々考えさせられるお話でした!
若いうちに読んでおいた方がいい小説だと思いました。構造も面白いです。