命は儚く、しかし純粋に幸せの為に生きた痕跡は消えない

かめぱん君の視座で、初恋でありずっといちばんの人で在る会光佳さんの純粋でただ一途な愛の軌跡と、過去の担任であり会光佳さんの夫である辰彦さんの会光佳さんへの思いが綴られた本作ですが、悲しいお話ではあるもののただ悲しいだけじゃない、純粋に愛のために生きようとした3人の姿がただただ美しく、心を打たれました。喪失に足を取られても、此岸と彼岸に分かたれても、その輝きは失われることは無い。強くそう思いました。