梅雨の走り

梅雨入り前のぐずついた天気

心なしか湿気も多くなって

わたしの苦手な季節が始まる


こんな朝に限ってお鍋を焦がす

温め直そうとコンロにかけていたのを

忘れて別のことをしていてハッと気づく


ヒヤリ


気持ちがどこかぼんやりして

無意識で動いている

こんな時こそ気をつけなくては



雨は

嘆くように

いたむように

降り続いている


この生き辛い人の世の

涙雨があがるのは、いつなのか


窓を開けて

灰色雲を見上げて尋ねてみても

こたえなどあるはずもなく

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