心配性

大切なものが増えるたびに

わたしは心配性になる


自分のことなら

自分で何とかしようと足掻あがける

それでどうにも出来なくても

足掻あがいた分だけ

納得はできるだろう


どれだけ大切でも

自分以外に対しては

踏み込めない

踏み込んではいけない領域がある

尊重すべき境界線ライン


どれだけもどかしくても

どれだけ心配でも

できるのは

ただ

祈ることだけだ



大切なものが増えることは

とても幸せなこと


でも心配性のわたしは

今日も祈っている

そうせずにはいられなくて

たとえ愚かといわれようとも


祈っている


きっと祈り続けるだろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る