心的外傷

心の奥深く沈ませていた

許せないまでも

忘れていたはずの

あの日の夢をみて

生々しい怒りに

叫んで目を覚ました


あの時に耐えていたこと

言いたくても我慢していたこと

こんなに年月が過ぎて

瘡蓋かさぶたになっていたはずなのに

それがまた剥がれて

痛みが傷口を思い出させる


いつまで苦しませれば気がすむんだ

涙の枯れ果てた目を見開いて呟く

いい加減、解放してくれ

この憎しみから


深く刻みつけられた心的外傷トラウマ

過去の亡霊が

形を変えながら未だに

わたしを苦しめる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る