生まれてきた日
子どもの頃の夢を見ておりました
目が覚めて、ふと
ああ、もう
ふた親とも逝ってしまったのだと
今更ながらに気がついて
わたしが父母を呼んだ声は
幼子のように頼りなく
わたしも今は子の親なれど
おとうさん、おかあさん
今日だけは
この生まれてきた日だけは
少し弱気な、わたしを許してください
懐かしく切なく思い出すあの日々
" 実るほど頭を垂れる稲穂かな "
祈りを込めてつけてくださった
この名を
大切に抱いて、これからも
生きていきたいと思います
ありがとう
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