無口になる

熱を帯びた鈍い頭痛が

思考を遠ざける

言葉は喉の奥に

塊になって詰まったまま

心の寒さが

わたしを無口にする


冷たくなった指先の

さかむけを無意識に引きちぎる

見たくないものから

意識を遠ざけたくて

心の痛さが

わたしを無口にする


身体よりも心の疲労の方が

神経を削って弱らせていく


そして


わたしは無口になる

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