豊かな時間

雨露をしのげる家があって

飢えず乾かずにいられて

大切に思う人たちがいて

病みながらもこうして生きている

なんて有難いことだろう


そして


時計の音だけが聴こえる

静かな冬の深夜に

一杯の温かな紅茶を飲みながら

好きな本のページをめくっている

豊かな時間よ


幸せというのは

思えばなんてたくさん

この身の周りにあることだろうか


あたりまえ、で

終わってしまうのではなくて

そのひとつひとつを抱きしめながら


ねぇ、わたしよ


生きていきたいね

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