冬晴れの日

レースのカーテン越しに

陽の光が柔らかく射している

冬晴れの穏やかな午後に

片付けものの手を止めて


言葉に触れるのが何だか辛くて

あの日のように

サティのジムノペディを

エンドレスで流している


何故だろう

木枯らしの吹く寒い日よりも

こんな優しい温もりを感じる日に

ふと、泣きたくなる


不思議に

大切なひとを見送るのはいつも冬だった

そんなことを思いながら

そっとカーテンを開いて


窓越しに青空と雲を

ひとり、見つめている


もう、一年になるのだと

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