今日を生きる

明けぬ夜はなくとも

わたしはその夜明けに間に合うのかと

そんなことを切なく考えてしまうのだ


重ねた歳に悔いはないけれど

若さの持つ無限の可能性だけは

もうこの手にはないという寂寥せきりょう


砂時計の砂粒が落ちていくように

時間がさらさらと過ぎていく

わたしは時に追いつこうと息を切らす


まだ、やりたいことがある

まだ、逢いたいひとがいる


祈るように今日を生きている

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