寿命「一」の人を救えるか? 他人の寿命が見える女子高生の青春

他人の寿命が年数で見える女子高生、咲夜。入学式の日に寿命一年の先輩と出会ったことをきっかけに、彼女は次々と現れる寿命一年の人を救おうとしていく。

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寿命が見えるという一見便利そうな能力ですが、端数切り上げの整数での年数表示らしく、詳細な日時や死因まではわからないのがポイントかと思います。
未知ゆえに続く緊迫感や、時に生じてしまう油断。どうすればいいのかと苦戦しながらも人を救おうと頑張る姿には胸を打つものがあり、問題が解決したときの達成感や爽快感もとても良いです。

青春模様としては、文芸部の活動の様子が高校生らしく楽しそうで、読んでいて羨ましくなりました。咲夜と先輩の関係性の変化も見どころです。
あとは眼鏡っ娘らしいエピソードと言いますか、描写に可愛らしさや微笑ましさを感じたり、時には共感したりして、眼鏡っ娘の良さを再確認できたなぁ、というのも印象に残っています。

巧みな文章表現で、冒頭から引き込まれました。人物造形にもリアリティがあり、恋愛、友情といった青春模様が丁寧に描かれています。ミステリーとしても面白いです。

咲夜は寿命「一」の先輩を救えるのか? ぜひお読みください!