命を長らえる者の哀愁がつまった良作

何百年と生き、一つの国の栄枯と人の儚さを胸に刻んできた老人。ふいに現れた懐かしい弟子。そして転がり込んできた幼い竜。それぞれの想いが交錯したところで物語が動き出すーー。
あらゆる執着を捨てた老人が最後に心で告げたセリフに、生きることへの光が見えた気がしました。
静から動への描写も自然でよかったです。