凄い知見ですね。血盆経については偶々知っていた(女性宗教史の教授から聞いたのです)のですが、こんなレアな話が出てきてびっくりです。
「誰そ彼」と君に問ふ…超面白く勉強にもなり、毎回楽しく拝読しております。
作者からの返信
Mondyon Nohant 紋屋ノアン様!
そう言って下さりありがとうございます!(≧∇≦)
そう、皆伝統とか言う割には始まりが理解してない……形骸化してる……だから意味わからん差別が残る……...( = =)
女性差別だけでなくて、今残ってる差別は、ここから来ているのも多いのですよ……。
貴方は誰? という問いに、読んでいる人はどんな風に答えるのか。そんな物語になれば幸いです!
こんにちは。
血の穢れ論、面白く読ませていただきました。
男性は女性より圧倒的に血を見ることに弱いので、その神秘的な力を畏れたのかなあ、と思います。そして畏れは時に崇拝にもつながるし、悪として忌避する方向へも向かう。血の穢れは男性優位の社会ならではの発想なのかもしれませんね。
まだ議論は続きそうで、続きも楽しみです。
作者からの返信
久里 琳さま!
ありがとうございます!! そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)
〉男性は女性より圧倒的に血を見ることに弱いので
ああ……兄貴はよくわかりませんが、親父がすぐ叫びますね……テレビの血で……。
また明日もよろしくお願いしますm(_ _)m! あと☆ありがとうございます、90です! 100も目の前!(≧∇≦)
「血盆経」という存在自体初めて知りました。変成男子といい平安から室町にかけての仏教は女性蔑視的な思想が細部に見えている印象ですね。
一部にそういう思想が取り入れられていたのか全般的にそうだったのかはわかりませんが。
御伽草子などのエンターテイメントを通じて女性の穢れ、血の穢れが伝わったというのも気になるところです。そのあたりが問題になって今では伝わっていないお話もありそうです。
作者からの返信
雪世 明良さま!
やっぱり一般的に知られてないのですね……それなのに相撲の女人禁制は残り続けてる、かあ……(;´Д`)
ちなみに血の穢れは女性差別だけでなく、同和問題にも深く関わってます……今回は述べるのは控えましたが女性差別は氷山の一角であることを伝えたいです……。
御伽草子の話はまた後になりますが、この物語の根本になります。よろしくお願いします!m(_ _)m
思わず読み入ってしまいました。
変成男子は初めて知ったので検索。
今回取り上げられてた折口信夫氏の著作もいつか読もうと思っていて忘れたまんまでした。
ところでソメさんは相当ヤマトに恨みを持っている様子です。
作者からの返信
なみさとひさし様!
割と仏教由来の差別って一般的でないんだな……忘れられていたのに差別をまた引き出したりしないか心配になるのですが、皆始まりを忘れてずっと続けてるからなあ……。書いておいてよかったと信じます!
折口信夫は青空文庫で読めますよ! ただ一つ言っておきます!
めっっっっちゃ読みづらい!!(´;ω;`)
ソメさんの正体を考えると、載せて置かないといけないと思って載せました。
なお天皇の話に至っては作者は意見をノータッチとする!(;´Д`)
肥前ロンズ様
めちゃくちゃ面白いし、お勉強になります! もっともっとプリーズ(*´▽`*)
実は今私の物語でも、七夕回なのですが(笑) ロンズさんの方が詳しいからお恥ずかしいです(^^; ゆる~く見ていただけたら嬉しいです(笑)
後、昨日書いた『大地の子エイラ』、全然読まなくていいですよ~。実は読んだ当時、衝撃は受けたのですが、好きにはなれなかったのです。きっと、女性が差別されているシーンが好きになれなかったからだと思います。調べてくださってすみません。読んだ中学生当時は、そうだったんだ!と鵜呑みしましたが、今では卑弥呼の諸説と同じように、『作者(後世の人)によって作られたストーリー』と一歩引いた見方になりました。真実は、まだまだこれからの発見によって明らかになっていくのでしょうね。
いつも誠意を込めたコメント返信ありがとうございます。
作者からの返信
☆涼月☆さま!
そう言っていただけて嬉しいです! よかったらこちらの本どうぞ!
『新書版 性差の日本史 (インターナショナル新書)』2021年
『絵本 日本女性史(全4巻)』2010年
『日本女性の歴史―文化と思想 (角川選書)』1993年
上が1番新しいですが情報が濃いのは下のやつです!
あと文献によっては色々言ってることが違うので、そこのところよろしくお願いします!
同じく七夕回で嬉しいです(*´ω`*) 七夕も色々面白い話が多いし、まだまだ私が知らないこともありそう! 楽しみにお待ちしてます!
そうか……うーん、でもそういうふうに考えていたことはちょっと抑えておきたいかなあ……。ジーンさんって男の人なのかしら、女の人なのかしら。
〉読んだ中学生当時は、そうだったんだ!と鵜呑みしましたが
そう、それが大問題。エンターテインメントの呪いですね。ジェンダーの植え付けは、その「鵜呑み」にあるかもしれない、と思うと、己はどうなんだろう、と問い直さなければなりませんでした。
その辺に深く掘り下げることになると思うのですが、最後まで御付き合いいただけたら幸いです!m(_ _)m
いつも真摯なコメントありがとうございます!😭
マグダラのマリアの取り扱いを読んでいても思うのは、なんだか男性のいいように女性がされてきた気がしてならないんですよね。
うがった見方なのかも知れませんが。女性が本気を出したら怖いんですからねって思ってしまうんです。
フェミニストではないですが。
作者からの返信
雪うさこ様!
実は聖母マリアって、最初の弟子マタイが書いた福音書では、ヨセフ(イエス)の後にもたくさん子供がいると言われています。つまり生涯処女ではない(という、説がある)
今は聖母マリアかマグダラのマリアの2択に分けられますよね。むー。マグダラのマリアが「罪深き女」なのかはわかりませんが、どっちに対しても失礼な話です。買うのは男だろうて。
いいんですよフェミニストで。女が人間って言ってる人は皆フェミニスト(フランス革命での『人間宣言』の人間は男だけだったからね!)、人類皆平等(?)。
作品の内容からは逸れますが、「異性を排除する心性」について。
人の集団を統率する立場からみると、異性が混じった集団だと、集団の目標に構成員の意識を集中させるのが難しくなります。互いに恋愛感情が生まれて、目標達成以外に意識が向いてしまう。同じ異性を巡って、本来は協力してもらいたい構成員同士が争うとか。不公平感が高まるとか。子どもなんて生まれようものなら、どうしても意識が家族に向き、目標達成が疎かになる。集団の目標達成が滞る。
一途に仏の道を極めるとか、神の教えに従うとかそういう確固とした目標のある集団(例であって教団に限らないです)にとって、異性同士が混じり合う状態は目標達成のためには邪魔でしょう。そういう集団では統率者から「異性を排除しよう」という圧力がかかると思います。それをいつのまにか、構成員自身のあいだで規範化していくんじゃないでしょうか。
異性蔑視というものは、もともとある集団が効率よくその構成員を統率するために編み出した、方便のひとつなんじゃないかな〜と思います。
作者からの返信
藤光さま!
おお、藤光さま、それは女人禁制の捉え方として正解だと思います。
例えば『枕草子』では、お坊さんきゃー素敵! と、アイドル扱いを受けています。女の人の圧がすごい。
元々家制度を否定するものですし、グループを作るなら、同性同士が良いでしょう。最澄さんが山に立ち入らせないようにしたのも、多分それ。
さっきの血の穢れと同じように、効率化を重視したものだと思われます。
ただ山には、山の巫女たちがそもそもいたわけです。あと遊女たちも。
って言うわけで後に続くんじゃよ。
なお、称徳天皇時代までは、お寺は分けられていても、活動場所を分けられていたわけではないと思われます。朝廷の法会には、僧・尼が同数呼ばれたと言われているそうです。
……っていうか、最初は尼さんの数の方が圧倒的に多かったとか。
エンターテイメントが女性差別を広めた。確かに、物語は時として学問や宗教以上に人の心に浸透しますからね。
特に昔は今ほど娯楽が多様化していなかったので、その分一つ一つの物語がもたらす影響も、今よりずっと大きかったのではないかと思います。
予言の意味。少しずつ見えてきましたね。
作者からの返信
無月兄さま!
クリエイターとして、ここは抑えておかないとと思いました。後でキーになるので、覚えていただけたら嬉しいです。論文回はまだ続くのですが(;´Д`)
さて、予言の内容は?
物語性を持ったエンターテインメントが、女性の穢れや血の穢れを広めた。
確かにただ教えるだけでなく、ストーリー仕立てにした方が浸透しやすそうですね。そのせいで穢れてるなんて烙印を押された方は、たまりませんけど。
現在、卑弥呼が巫女であると多くの人が信じていますけど、後から提唱された説だったのですね。
相変わらず勉強になります。
作者からの返信
無月弟さま!
その辺の話が、今回のキーになって行きます。論文はまだ続くのですが!(;´Д`)
クリエイターとして、やはりここは抑えておかないとなあと思いました。
卑弥呼の巫女説は、確かに学校で習った魏志倭人伝の文にはなんも書いてないな、とWikipediaとにらめっこしながら気づきました( ̄▽ ̄;)
確かに中国では情人节(恋人の日)っていうと、バレンタインデーではなく七夕の7月7日を指すことが多いですね
作者からの返信
一宮けい様!
ですです。中国では七夕の伝説になぞられて、「花嫁修業に必須な裁縫や織物の腕が上がりますよう→良い人見つかりますように」になったようです。日本ではなんでも願いが叶ってくれるツリーになってますが!(笑)
中国語の教科書に載ってた情人节……すごかったな……(遠い目)