久しぶりに娘からの電話を受けた主人公。娘からのSOSは、引っ越しの準備を手伝ってほしいということだった。家に帰って唖然とする主人公。娘は寝坊して、引っ越し業者が来る前に片付けられるかどうか、という状況。
父と娘二人だけの親子だった。主人公である父は、娘にいいところを見せようと、片付けに奮起するが……。
そんな二人には、赤いきつねと緑のたぬきを、それぞれ「コンコン」と「ポンポコ」と呼ぶという合言葉的な掛け合いがあった。それと共に、様々な思い出が溢れ出して、主人公の心に沁みる。
そして、娘は――。
思い出の回想場面が、読者の心にも沁みます。
是非、御一読下さい。