メイユウ〜モブの僕が美少女とコンビを組みました〜

第5話、僕の家族って変なのかな？

僕の名前は佐藤優、普通のモブの高校生さ？

まあ……彼女なんかいないし、友達もほぼいないし、ぼっちと言われればそうなんだけど……

そんな僕に、新しい出来事があった。

同じクラスの美少女、七宮あかりさんから、コンビを組まない？って誘われたのである。

とりあえず何で僕？凄い気になるけど、彼女、理由教えてくれそうにないよね……？

そんな彼女から、高そうな真っ赤なギターを貸してくれたけど、これ、本当にいくらするの？絶対高いやつだよね？確実に高額だと思うんだけど？

とりあえず……譲ってくれたんで、練習してみるかな？

僕はギターを持って弾いてみる。

ギターの弾き方は、自己流で勉強したから何とか弾けるけど、それほど上手って訳じゃないと思うんだよね？

ギターの練習を練習していると、時間を忘れるなあ……七宮さんが作曲した曲、夜明けのスターマインを楽譜通りに弾いてみる。

弾いた感じ、結構難しかったけど、何とか弾けるようになった。

ずっと弾いてたからか、気がつけば結構な時間経っていて、食事の準備をしてなかったので、慌てて準備をする事にした。

僕の家は、普通親が料理を作ってくれるのだと思うけど、父親は料理をした事が無く、母親は味音痴なので、美味しいのを自分で作るしか無かったのである。

ま、何回も作ってるから、確実に料理の腕は上がっている。

あっという間に作り終わって、一人で食べる。

僕の両親はほとんど家にいないので、一人で食事をするのが当たり前になっていた。

別に寂しくは無いけど……両親は謎だと思う。

まず父親、イケメンなおじさんなのだが、普段着がアロハシャツなのである。スーツとか着たとこ見た事ないぞ？仕事も何やってるかほぼ不明、けど儲かってるからか、はぶりは結構良いので、よく高そうなものを買ってきて、僕にくれたりする。

驚いたのはゲーミングパソコンをくれた事だった。少なくとも5万はする奴なのに、気分いいからあげるって言ってくれたのだ。

だからそんな父は僕は尊敬している。普段何やってるのか？全く知らんけど。

で、母親もなんか変わってる。

まず見た目、少女にしか見えない。少なくとも年齢が3○は超えてる筈なんだけど、10代の少女に見える。身長が140ぐらいしかないからかな？僕より背が小さいし、僕と一緒に外歩いてると、妹に見られる事もあるのかも知れなかった。

けど、それでも僕の母親なのである。

ちなみに僕がギターを弾けるのは、母親から習ったからである。

何でもギター、ベース、ピアノ、ドラム、バイオリン、フルート等弾けるらしいです。

いや、母よ……貴方は何者なんですかね？

音楽の才能はずは抜けてるけど、母には弱点があった。

それは料理が全く出来ないという事。

母親の料理を食べたら、腹を壊す事がかなりあったので、これは不味い……と思ったので、僕が料理を習い、今は僕が調理担当となってるのであった。

それが僕の家族構成である。

ね？普通でしよ？

いや……普通じゃないかも知れない。ある意味個性的な家族かもしれん……

まあ、気にするのもアレなんで、気にしない事にして、僕はいつものように料理を作ったりするのである。

これと一つの僕の才能なのかな……まあ、僕って結構なモブだとは思うけどね……

何で七宮さんは僕をパートナーに選んだのだろうか？そこが気になる……もしかして、僕が好きだから選んだとか？いや……それはないか。けど……これから仲良くなったら、僕にも彼女が出来るかも？

なら……七宮さんの相方として、頑張ってみようかな？

そんな事を思っている僕でした。