第4話、七宮さんの家が豪邸だったんだけど?

なんか……僕、歌うみたいになったみたいですね?はっきり言って、大丈夫かな?って思うんだけど、まあ、何とかなるのかな?って感じなのですが。

そんなこんなで休日になりました。

七宮さんから連絡が入り、僕は七宮さんの家に向かっています。初めて女の子の家に行く事になったんだけど、一体どんな家なんだろう?もしかして両親とかに会うのかなーって思っていて、七宮さんの家に到着して思った事。

すっごい豪邸じゃん……え、七宮さんってお嬢様だったの?初めて知ったんだけど?

家に入る前に門があるし、監視カメラ設置してあるし、これ、チャイム鳴らすのかなり恐怖なんだけど?

でも鳴らさなきゃいけないんだよなあ……と思い、僕は決心して玄関のチャイムを鳴らす。

すると、七宮さんの声が聞こえてきた。


「待ってたわ、優、今、あけるわね?」


七宮さんの声が聞こえた後、ゴゴゴと門が開いたので、僕は敷地内に入る。

やっぱり僕、場違いじゃないかなって思うけど、そんな考えはやめて無心で家の中に突入した。

家の中に入ると、七宮さんがドレス姿だった。

いや、何でドレス姿やねんって突っ込んだ方がいいのだろうか?まさかこれが普段着なのか?この人。


「えっと、おはようあかりさん、とりあえず一言いい?」


「あら、何かしら?」


「何でドレス姿なの?しかも真っ黒な色だし、まさかそれが普段着?」


「家では、お嬢様として振る舞ってるのよ、この格好は昔からの慣れね?何か文句でもあるの?」


「やっぱりお嬢様だったんだ、じゃあ使用人っていたりするの?」



「当たり前じゃない、貴方にはいないの?使用人」


「いるわけないよ、僕は普通の一般人だしさ?あかりさんはいるみたいだけどさ?こんな豪邸に住んでないしさ?ところで……僕をここに呼んだのって……」


「ええ、今からレコーディングをしようと思ってね、ついて来て」


七宮さんがそういうので、僕は七宮さんに着いていく事にした。七宮さんについて行くと、地下室に案内されました。

この家、地下室もあるのか、凄い豪邸じゃん、本当に……

地下室は結構広く、グランドピアノが置かれてあった。このグランドピアノら結構高いやつじゃない?これ。


「ところで、優は楽器とか弾けたりするのかしら?」


「えっと、ギターなら前に練習した事あるから、ある程度は弾けるけど、ピアノはやった事ないから全く弾けないよ?」


「なら良かった、こちらでギターを用意するわ、優、私はピアノを弾くから、作った楽譜でセッションするわよ、ギターはこれを使いなさい」


七宮さんにそう言われて、七宮さんが持ってきたのは、真っ赤なギターだった。

このギターもなんだか高そうだなあ、壊したら僕、弁償出来そうにないんだけど……

僕はギターを受け取り、チューニングをする。

ある程度鳴らしてみると、僕でも使えそうな感じがしたので、何とかなるみたいだった。

七宮さんは、ピアノの椅子に着いて、指慣らしをしている。


「じゃあ、まず私が夜明けのスターマインを弾いてみるから、それに合わせてギターを弾いてくれない?」


「解った、何とかやってみるよ」


七宮さんがそう言うので、最初に七宮さんのピアノ聞く事になった。

うん、動作がかなり綺麗だなあ、ドレス姿だからか、まるでピアノの発表会みたいな雰囲気になってるしね?

数分後、曲が弾き終わったので、僕もギターで音合わせする事にした。

やってみて分かった事、これは結構練習しないと弾けそうにないなあ……

まあ、数時間の練習で、何とか弾けるようになったけど、時間が結構かかってしまったので、僕は七宮さんに


「結構遅くなってきたし、僕はそろそろ帰るよ」


「そうみたいね、で、優?練習してみてどうだった?」


「うーん、何とか弾けるって感じかな?でもまだ完璧じゃあないかなって感じ」


「そう……まあ焦る事は無いわね、とりあえずそのギター貸してあげるから、あとは家で練習とかしてくれないかしら?」


「え、いいの?あかりさん」


「ええ、いいわよ?なんならあげてもいいって思ってるしね。大事に使ってくれると助かるわ」


「そうなんだ、じゃあとりあえずこのギター借りるね?それじゃあ僕は家へと戻るよ、それじゃあまた」


「ええ、また学校でね」


七宮さんにそう言った後、僕は家へと戻る事にした。

学校でねかでね…僕、学校で話しかけられたら、また何か注目とか集めるんじゃなかろーか?まあ、気にしてもしょうがないか……

そう思う事にしたのだった。

































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る