あとがき

二〇二一年一一月一四日 構想

二〇二一年一一月二五日 脱稿



 読んで下さった方、ありがとうございます。

 不快だった方、申し訳ございません。


 貴方はケーキのフィルムについたクリームを食べますか?


 ――私は基本、フォークで取って食べます。

 私のような奴が舐め取る様は誰が見ても気持ちが悪いと思いますし、自分がそれをすると考えたらはしたないなと思うので基本は舐めませんが、もったいないので出来る限り全て食べたいなと思います。


 みなさんはどうでしょう?

 何を考え、何を思い、どうしますか?


 近年、ハスの葉の汚れにくい構造を模した、クリームなどの付かないフィルムが発明されたそうです。

 もう何年もすれば、「ケーキのフィルムにクリームがつく?」となる日もくるのでしょうか。

 もったいない食べ物がほんのわずかにでも減って、汚れたゴミを扱う煩わしさや、舐める人とそうでない人の小さな亀裂なんかがなくなると思えば、それはとても良いことだと思いますが……。

 それはそれとして、見慣れた光景がなくなると思うと、どうしてもさみしい気持ちにもなってしまいます……。


 改めまして――。

 読んで下さった方、ありがとうございます。

 不快だった方、申し訳ございません。


 皆様の人生が、どうか幸せなものでありますように。


二〇二一年一一月二五日

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ケーキのフィルムについたクリームを食べる人を見るのが嫌いだった話 木村直輝 @naoki88888888

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ