青白い羽を広げ、最後の“魔女”は微笑んだ

かつて、魔女とよばれるいきものは、少女の姿をしていた。浄化塔に隔離され、“星”のために祈り続けた。最後の一人の影が、霧散したその日まで。

「ごきげんよう、シトロナード博士。わたくしは、銀世界」

青白い羽を広げ、最後の“魔女”は微笑んだ。呪いに汚染され、儚く散った“少女”たちの成れの果てだ。


2023/4/5

星降る夜にさよならを

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