だから、僕は、このままでいいのだと総てを諦めて瞼を伏せる

あいしていると誰かがいった。

深い靄の底に沈む僕には届かない。

あなたの愛も、救いの手も。昏い靄がすべてを阻んでしまう。たすけてほしいと懇願した記憶はない。僕が手をのばせば、きっとあなたは消えてしまう。海ではじける泡のように。

だから、僕は、このままでいいのだと総てを諦めて瞼を伏せる。


2023/3/7

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