本来ならば、此処に立っているのは優秀な兄のはずだった
選ばれた生徒のみが立ち入りを赦されるスクリプトリウムは、地上とつながる唯一の聖域だ。写字生たちは、定められた書を開き、一心に言の葉を記す。
(どうして、僕が選ばれたのだろう)
本来ならば、此処に立っているのは優秀な兄のはずだった。
「君、本の聲が聞こえるかい」
「声、」
「そう。聲だ」
2023/3/6
スクリプトリウムの少年たち
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます