なんで？

車まで

『遊び足りない』って言ったら引かれるかな。「子供じゃあるまいし、」とか。

本当に大事な友達であるからこそ、変に困らせたくない。何より、私らは世間で言うオトナだ。

いつまでも遊び呆けているわけにもいかないだろう。

それらが、一瞬の内に心を掻きむしってより一層訳の分からない感情にさせた。

いつの間にかrupinの前についていた私は、由香を先に見送ろうと思った。

今は、互いの車持ってるもんね。いつの間にか、出来ることが増えた私らはその分だけ何かを失っちゃった気がしてる。彼女の顔が夕陽に照らされ、よく見えない。でも、アンタが変わらない笑顔で喋るから、まだ何かしたいって思う。

別に減るもんでもないし―――。