磨励自彊で腕を挙げ。
おと!
第1話工夫
ここは産まれつきひとつだけ能力が発言する世界。その能力を利用した仕事が多くある世界だ。
その中でも人を救い秩序を守るオルダーガーティアという仕事は人気が高かった。
俺は憧れを日常の些細な会話で知った。
友「なぁなぁ、知ってるか?」
俺「何が?」
友「これだよこれ!かっけーよな!!」
そういうと友はスマホの画面を俺の顔に向ける。
その映像にはたくさんの人を能力で救うトカゲ人間のオルダーガーティアの姿があった。
友「爬虫類系の人間ってさ、差別されがちだったのにこの人のおかげで差別は無くなったんだぜ!?スゲーよな!」
俺「へぇー。能力が弱い俺らからしたら遠い話だな。」
友「俺もこんな風になってみてぇなぁ…」
友は俺の話を聞かずに目を輝かせていた。
俺は家に帰りその人のことを調べることにした。
俺「そういやこの人の能力ってなんなんだ?」
俺は能力が気になった。何故なら俺の能力は体から粉を出すだけの能力だからだ。
よく子供の頃はばかにされたもんさ。
俺「能力は…脱皮!?」
俺は心底ビックリした。今話題のNo.1のガーティアの能力が脱皮のみだと言うのだから。
俺はガーティアに子供の頃興味があった。
俺「今からでも遅くないかな。」
俺はガーティアへの憧れを取り戻した。
とりあえず走り込みから初めて、体力をつけることにした。当時中学生だった俺はガーティア育成の高等学校に行くことに決めた。
俺は早速走り込みを始めた。1日10km。
俺は走った。走り続けて1ヶ月後、俺を不幸が襲った。
俺が走っていると、偶然ニュースで話題の能力を悪用するヴィラン=ディスターブに出会った。
俺「嘘だろ…」
ヴィラン「幸せにコロシマーース!!アヒャヒャヒャ!!」
しかもよりによって狂人だ。
俺は逃げるしかなかった。でも俺は足が動かなかった。
俺(殺される…!)
俺がそう確信したときに俺の前に何か黄緑の物体が立った。
俺はその存在を見て驚く。
何とそれは友が見せてくれたトカゲ人間と同じだった。
トカゲ人間「子供いじめんじゃ無いよ!!」
そういって突っ込んでいって、斬られたが、何故か傷はつかず、その狂人に重い拳を当てた。
俺はその様子に愕然としていた。
俺「あ…ありがとうございます。」
トカゲ人間「おう!ん?お前見た感じ志望者だな?」
俺「あ…はい。」
トカゲ人間「私の名前はジャスだ!ガーティア志望者なら好きな位置に全力で打ってこい!」
俺「は…はい!」
俺は何かわからずにみぞおちに全力でパンチを打ち込んだ。
俺は固い皮膚に手が痛くなった。
俺「…っ!?」
ジャス「はは!!固いだろう!これは鱗じゃないぞ!私はお腹とおっぱいには鱗はついてないからな!」
ジャス「あと、私は一応女だ!打つ位置を考えろ!皮膚張って無かったらムニッって行ってたぞ!ムニッって!!」
俺「何故皮膚がこんなに固く?斬られても何で血が出なかったんですか?」
ジャス「私は皮膚を何重にも重ねてある!その一つ一つが厚いから斬られても脱皮すれば元通りってわけさ!」
俺「はあ…」
俺はNo.1の工夫に驚いていた。ただの脱皮と聞けば強いとは思わないのに、それを強くしたのだから。
ジャス「お前能力はなんだ?」
俺「手から粉が出せる能力です。」
ジャス「お前も私と一緒で能力は弱いのか!」
ジャス「よく聞け!能力は工夫が大事だ。たとえばお前なら…」
ジャス「お前メリケン粉出せるか?」
俺「粒子の大きさが0.5mm以下なら大体出せます…」
俺はそういってメリケン粉を出した。
そうするとジャスさんがライターで粉のところに火をつけた。
するとドン!!と小さな音をたてて爆破した。
ジャス「お前の能力も使い方によっちゃ強い。今のは粉塵爆発だ。お前は火さえあれば爆発を起こせることになる。」
俺は唖然としてNo.1のすごさを実感した。
ジャス「気に入った!私が修行をつけてやる!ついてこれるか?」
俺「はい!」
こうしてNo.1のジャスさんは俺の師匠になった。
ここから俺の全てが始まった。
磨励自彊で腕を挙げ。 おと! @kyoudakekaerimasu
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