最果ての魔女 ~魔女となった少年の時を超えた復讐の旅路~

くぼってぃー

序章 悪夢からの声

「愛してる、、、」


黒い霧の中から女の声がした。


「貴方の全てを愛してる、、、」


優しい口調の声がした。


「性格も、考え方も、体も、心も、綺麗なところも、醜いところも、愛してる、、、」


自分を主張するような言い方で、聞こえる声がした。


「貴方の全てが欲しい。」


少し強い口調の声がした。


「奪われるなら、いっそのこと、亡骸むくろを、抱いていたい。」


恐怖を煽るような口調で歩みよるような声がした。


「そうだ、、、」

「貴方が他人から恐れられ、忌み嫌われる存在であれば。」


今にも人を殺しそうな、狂喜に満ち溢れた声がした。

怖くて、体から大量の冷や汗が出ていた。

自分が何をされる、知らない人、、、人かどうかも分からない存在にどうされるのか、未知への好奇心が、恐怖を上回ることは、無かった。


「、、、いつか、、、来てね。」


最後に声を聞く頃には、耳が声を拒絶して、内容の半分も覚えていなかった。


~そして、意識は、遠退く夢から現実へ覚醒する。~

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