最終話 エピローグ3
「ところで
「はい。
「ええ。元々先の大戦では
「はい。宇宙海賊すらも出ないので、宇宙パトロールも滅多に行かない辺境宙域です」
「私達の最近の研究では、消滅した
「他の次元……ですか」
「ええ。最新の研究では、どうやらこの宇宙はマルチバース化しているらしい……そして消滅した
「それが、最新の調査結果で明らかに?」
「ええ、
「何だか、急にマンガみたいな話になってきましたね……」
「そうね……でもこれが事実なのだとしたら、この宇宙には電脳クロニクル以外にも、謎がたくさんある事になるわね……
「いえ全く……僕には何だか、途方もない話に聞こえますね」
「私にはね
「なるほど……元々、次元を超えるシステムを開発していた
「そう。でも今はその話も長くなるから置いておくわね……ごめんなさい、つい外れてしまうの」
「構いませんよ。それで、
「マルチバースの観測の為に
「気になる連絡……?」
「ええ。
「次元振動……とは?」
「その名の通り、次元の振動よ。
「そんな事あるんですか」
「あるいは、星が発生した……のかもしれないわ。
「星が新たに……別の次元から……」
「もしくは、今まで我々が知らなかっただけで、本当はその宙域に高度な文明を持った惑星が元々あったのかもしれないけど……」
「なるほど、それを調査しに行くんですね。
「ごめんなさい、本当は
「良いですよ。それに今の話を聞いたら、僕も実際に自分の目で確かめてみたくなりました。ぜひ行かせて下さい」
「ありがとう。
——翌日
「
「レン、目的地マデアト、10分デス……」
ナビ画面からは、ステラの無機質な声が聞こえてきた。
「ステラ……何かのモノマネかな?」
「へへー、昔のナビの音声のモノマネだよ」
無機質な声が一転、いつものステラの声に戻る。
「それ、僕に分からないから……」
「レン、ミオから電話だよ」
「ステラ、繋いで」
ナビ画面に映るステラの映像が消えて、
「
「良いのよ。
「ほんと、ごめん。もうすぐワープを抜けて目的地のバビロニア宙域に着く所だよ。明日の夜までには帰れると思う。今度の結婚記念日にはちゃんと二人で過ごせる様にするよ」
「分かったわ。結婚記念日には、めっちゃ美味しい物食べさせて貰うね」
「うん……あ、今ワープを抜けたよ。目的地に着いたみたいだ」
「そう、じゃあ通信切るね。調べ物頑張って!」
「ああ……え?何だこれ……嘘だろ……」
ワープトンネルを抜けるとそこはバビロニア宙域だった。
そして、その光景に驚愕していた。
「
「
「
「巨大な宇宙船が……未確認の……いつの間に……やばい捕まった!」
「
しかし、通信状態は急に悪くなり、
その音声は、ミカクニンウチュウセンをハッケン、レンコウシマス……と聞こえた気がするが、定かではない。
「お願い
しかしその日、
——ゆるふわ電脳クロニクル、(了)
ゆるふわ電脳クロニクル 海猫ほたる @ykohyama
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