1.海外のCD屋さん事情をほんのりと

 それではさっそく、海外のCD屋さん事情を簡単に覗いてみましょう。



◆日本の大都市のようにたくさんお店があるとは限らない

 少し前の調査結果(2017年)ですが、実は東京は世界一のレコード屋さんの店舗数を誇る街。国別でも8位にランクインしています(※)。

 そのノリで、「今度の旅先は大きな街だから、適当に歩いていればCD屋さんが見つかるだろう」と思っていると、意外と見当たらないものです。

※参考:

The World’s Most Remote Record Store, And Other Cool Stats (2017年 Discogs)



◆お店が開いていないことがある

 これはCD屋さんに限った話ではないのですが、路面店(個人経営のお店等)は普通に日曜日や昼の休憩時間にお店を閉めていることが多いです。更に営業時間が短いことも多く、「せっかく足を運んだのに入れなかった」というのも海外旅行あるある。

 とは言え、こればっかりはお国柄。郷に入っては郷に従えの気持ちで、事前に調べておいた方がいいですね。



◆売っているCDが自由に試聴できることも

 日本の場合、試聴出来るのは試聴機に設定されているCDのみということがほとんど。

 一方で海外の場合、試聴機にCDのバーコードを読み取らせるだけで試聴可能になるものが多かった印象があります。試聴機にCDが備え付けられていないな……と思ったら、バーコード読み取り型かなと思って操作してみましょう。



◆国内の物価に関係なく、CDの金額はだいたい同じ(ヨーロッパの印象)

 実は、その国のCDを現地で買っても、金額的には日本とそこまで変わらないことが多いです。そして、国内の物価問わずだいたいどこの国でもCDの金額は同じ。一方で、たまに600円くらいで昔のアルバム(新品)が安売りされていることもあります。



◆店員さんに話しかけると張り切ってくれる

 これは国を問わずですが、CD屋さんで働いている人は基本的に音楽好き。音楽について相談してみれば、色々教えてくれる人も多いはずです。だって、好きな分野で頼られたら、誰だって嬉しいですから。ただ、日本の場合は忙しい店舗が多く、じっくり話が出来る雰囲気ではないのがもったいない……。

 この点、海外のお店は規模が小さくお客さんとの距離が近いのと、海外からの観光客に話しかけられる出来事のレアさが相まって、割と店員さんが親切に張り切って対応してくれることが多い印象があります。



【思い出話① @フィンランド】

 フィンランドと言えばメタル。メタルと言えばフィンランド! ヘルシンキには、メタル専門店が多数あります。

 しかし、私がヘルシンキに行けたのは日曜日。路面店のメタル専門店は軒並みお休みで、ローカルの雰囲気を楽しめそうなお店には行けませんでした。ショーウインドーを眺めて、メタルっぽさを味わうだけでした……。残念。

 その代わり、百貨店の地下にある家電売り場の隅っこにあるCD売り場に行きました。なぜかその時は、なんとなくアイアン・メイデンが押されていました。


※近況ノートにて、矢向撮影の記録写真を公開しています。

https://kakuyomu.jp/users/Aki_Yamukai/news/16816700429458876006

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