2.出かける前の準備
海外のCD屋さん訪問をさらに楽しくするために、そして素敵な音楽に巡り合うためには、事前準備が必要です。
ここでは、おすすめの事前準備についてざっとご紹介します。
◆営業日、場所のリサーチ
先述の通り、「都会だから適当に歩けばお店があるだろう」と思っていくと、海外でCD屋さんを見つけるのは結構難しいことが多いです。
また、休日や日中の休憩時間には街全体のお店が閉まっていることもしばしば。訪問日時には特に注意しましょう。
◆その国の音楽情報のリサーチ
こんなことを事前に調べておくと、CD屋さんでの音楽探しが捗ります。
(1)その国で人気の音楽は?
・飛行機内の音楽チャンネルで探す
ローカルの航空会社の場合、その国のヒット曲チャンネルがあることが多いです。長いフライト、映画の見過ぎで目が疲れた……という時の息抜きにもぴったり。
・音楽関連イベントをチェック
野外フェス、音楽フェスティバル、国際的イベント(例:五輪や万博)の開会式等。ここで目立つアーティストは、国民的人気がある可能性が高いです。
・動画配信サービスなどで、その国の映画/ドラマをチェック
主題歌、挿入歌でローカルのアーティストが使われていることがあります。行き先の国の予習も兼ねて見られるので、一石二鳥。
(2)その国で盛んな音楽ジャンルは?
フィンランドのメタル、ドイツのテクノのように、「この国といえば」という音楽ジャンルがある場合も。
音楽が観光資源として強い国は、観光局や大使館などのSNSで時々注目のアーティストを紹介していることもあるので、見てみると面白いです。
◆どんな音楽を探すか決めておく ※重要!
「音楽」と一言に言っても、ジャンルは様々。観光客として立ち寄った国や街の場合、目にするのが多いのはその国の「伝統音楽」のことがほとんどです。日本でも、外国人観光客がミュージカルではなく歌舞伎を観に行くのと似ています。
旅の思い出として「伝統音楽」が欲しいのか、はたまた普段自分が聞く音楽の分野でアーティストを広げていきたいのか。もしくは、その国で盛んなジャンルについて、普段聞かないけど挑戦してみたいのか。その辺りを明確に決めておきましょう。
実は、これが一番重要だと私は思っています。
【思い出話② @マルタ共和国】
マルタ共和国のヴァレッタを拠点に、友人と旅をした時の話。
当時、現地住みの日本人のツアーコンダクターの方から聞いたのは、「この国はそこまでアーティストが多く育っているわけではない、どちらかというと海外のアーティストの方が人気」ということや「クラブに遊びに行って流れて来るのも海外の音楽の方が多い」というリアルな音楽事情でした。
これは当時かつ個人の感覚なので、どこまで実情にあっていたかはわかりません。ですが、そういう側面もあるんだなぁと、聞いてみて良かったと思いました。
そんなマルタのヴァレッタにある商店街で、小さなCD屋さんを見つけて入って見ました。CD屋さんと言いましたが、お店の半分くらいはおもちゃや電子機器類売り場という雰囲気のお店です。
穏やかそうなお兄さんが店番をしていたので、さっそく話しかけてみました。「この国の伝統的な音楽を、家族へのお土産にしたい」というのと、「自分用にロックのCDが欲しい」と伝えたところ、店員さん自身がバンドをやっていて、自分のCDを勧めてくれました。
店員さん(以下、店)「僕、バンドやってるんですよ」
私「ボーカルですか?」
店「(ニコッ!)なんでわかったの?」
私「声がいいので……」
こんな緩い感じでしたが、自分のCDを推してくるのはさすがバンドマン。また、買った時に「結構激しいから、家族用のCDと間違えないようにね」とおちゃめなことを言われました。(このお店では試聴できなかった。)
どんなものかと思って帰国後に聴いたら、びっくりするほどデスボイスのメタル。話している時の穏やかさとのギャップがすごかったです。
※近況ノートにて、矢向撮影の記録写真を公開しています。お店の写真は無かったので、街の様子がわかるものです。
https://kakuyomu.jp/users/Aki_Yamukai/news/16816700429482928934
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。