大六とお別れ ー第二章 反撃 完ー
「よし、じゃあ俺は行くからな」
そういうと、彼は
「もうなんも無いとは思うけど、幽霊だの妖怪だのと関わったときはまた呼べよ。俺が手助けできることはしてやるから……」
そう言い残し、闇に溶けるように消えていく―。
これで俺は、日常生活を取り戻せるだろう。結界を作れたのだから、もう悪霊を狩る必要は無い。
せっかく仲良くなった?お世話になった?
大六とは、用事が無ければ会うことは無くなるが、その方がきっといいのだ。
ただ一つ気になるのは、やはり若月先輩の事だ。
彼女の家にいた大勢の霊、攻撃的な
あれは、とても放っておけるような状態じゃ無かった。
部活の時、若月先輩に、その後のことを聞くと、
「不思議なんだけど、
と、あっけらかんと言っていた。確かに、お
『我々はこの子を守っている』
と言っていた。先輩を霊視してみても、
違和感はある…。しかし、にわか霊能者の俺が、下手に関わって、また
桜井刑事に教えてもらった、霊の専門家、
そう、これでいい……。
第二章 ~反撃~ 完
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