つまんない女


 運動祭本番が本番が近付いてくると、生徒たちの熱も高まってきた。


 練習も本格的なものになっていき、個々の種目の練習から、一連の流れを通しで行うようになってくる。練習で出た記録から改善点を探し、練習に追い付けていない子にはクラスの運営委員が個別で練習するように伝える。


 この時期になると、本番に向けた健全な懸命さとは別に高まっていくものがある。運動祭にあまり乗り気ではない生徒の不満だ。


 運動が苦手であったりそもそも行事にそこまで関心がない生徒は、クラスで一致団結して優勝を目指そうという空気や、毎日のように行われる練習にうんざりしてくるのだ。皆で頑張ろうね、絶対勝とうね、と言われると、そこまで熱狂的になれない自分に疎外感を持ち、気持ちがついていけなくなる。つまり――冷める。


 そして、集団の中にそういった者がいる雰囲気は、容易く伝わる。黙っていようが、態度や仕草に出るのだ。大多数が協力している中その気持ちについていけない彼らを理解して気を配れる者がいればいいのだが、高校一年生にそれを求めるのは酷なことだった。そして次に起こるのは非協力的な少数の生徒に対する不満が、発言力の強い生徒に生じること。


 そうして、大きな行事の前には、健全な緊張感と、そうではない緊張感が生まれる。



 七月上旬。


 運動祭を一週間前に控え、金曜日は午後の授業を丸々使って練習に当てた。


 七月に入ると暑さも増し、制服も夏服に衣替えした。更衣室に制服ごと携帯端末を置いて来てしまったことを後悔しながら、紅葉はトラックの真ん中に座り込んだ。


「あつ……」


 端末もそうだが水筒も置いてきてしまった。首筋を何度も汗が流れ、うっすら白い跡が残っている。


 今は、クラスリレーの練習中だ。リレーの順番はクラスで自由に決めていいことになっている。紅葉は後半を走るが、どうやら前半の順番についてなにやら揉めているらしく、先程から出番がないまま炎天下で座る時間が続いている。


 一方小鹿は――


「だから角崎さんはアンカーで走るんだから最初の方がいいって言ってんじゃん!」

「順番が変わり過ぎっつってんだよ! 今まで練習してきたの何だったんだよ!」

「でも休めた方がいいでしょ!」

「直前にこんだけ入れ替わったら本番で混乱するだろ!」

「うるっさいなぁ今までダラダラやってたくせに! 今になって意味わかんないやる気出さないでくれる!?」

「はあ!?」


 言い合う生徒の真ん中に立ってオロオロしている。紅葉は長い溜め息を吐いた。


 小鹿の疾患は心臓にも関係している。カルシウム濃度が幼少期から高く、そのせいで血管が硬くなり、血圧が上がりやすいのだ。つまり心臓に負担がかかりやすいので、疲れやすい。そのことを知った運営委員の生徒が、順番を変えようと言い出したのだ。


 ――ピリピリしてんな。


 昼過ぎ直後で、まだ日が高い。その暑さも相まって、皆微かな苛立ちを抱えていた。合同練習ということで付き合わされている隣のクラスの生徒なんて、先程から溜め息が止まない。紅葉と同じように話し合いが終わるのを待っている生徒の一人が、「練習しねーなら帰っていいかな」と冗談交じりに呟いたが、半ば本心に近いだろう。校庭の端までいけば日影があるが、そこまで離れると戻ってくるのにも時間がかかる。この話し合いが終わるタイミングが分からない以上、トンボ帰りする羽目になる可能性がある。


「もういいよ! ねえ、角崎さんはどっちがいい!?」


 運営委員が半ば怒りながら小鹿に顔を向けた。


 小鹿は「えっ」と困ったように眉根を寄せる。それから少し考え、


「私は……今までの順番通りでいいよ。大丈夫だから……」


 その答えに、運営委員が歯を食いしばったのがわかった。小鹿を気遣って提案し、残り少ない時間で行わなければならない練習を止め、クラスメイトと険悪な雰囲気になってまで意見を通そうとしたのに、本人にそれを拒絶されたことが気に食わなかったのだろう。「あっそ!」と言って、待機していた生徒たちに練習を再開する旨を伝える。紅葉は、重い腰を上げ、順番通りに並んだ。


 小鹿が暗い表情を隠すように俯きながら、紅葉に近付いた。


「おつかれ」

「うん。……迷惑かけちゃった」

「あんたがかけたわけじゃないでしょ。平気だっつってんのにゴチャゴチャ言ってる奴が悪い」

「紅葉ちゃんだけだよ、そう思ってるの」


 小鹿が、紅葉の背後に視線をやる。


 体中に纏わりつく熱気にうんざりした表情のクラスメイトが、緩慢な動作で並ぶ様子。その視線が時折小鹿に投げられている。お前がいると面倒ごとが増える――はっきりとではないが、そう聞こえた。


「……今日さぁ、芝生公園いく?」

「え?」

「練習、このリレーで終わりでしょ。パン屋まだ開いてる」

「さっきお昼食べたじゃない」

「別腹でしょ。じゃ、アンカー頑張って」


 話している内に、既に先頭の生徒は出発していた。小鹿は紅葉の元を離れ、先頭の方の列へ入っていった。


 練習は順調だった。先程まで苛ついていた生徒たちも、このリレーが終われば帰れるとあって少しは気分が上向いたようだった。声援もちらほら飛んでいる。


 紅葉が走り終わった頃、小鹿は最後の走りのために並び直していた。息がまだ整っていないようだが、まだアンカーまでには時間がある。その間に休めるだろう。


「友永」


 トラック内を歩きながら走っていく生徒を眺めていると、藤生が隣に並んだ。藤生は紅葉の二つ後ろの走者だ。背中を見かけて声をかけたのだろう。


「なに?」

「や、なにってわけじゃねえんだけど。なんとなく」

「あっそ……」

「なんか元気なくね? 熱中症か?」

「あたしはニュートラルでこれだよ」


 なんか懐かれたのかもしれない――そう思ってうんざりしながらも、共に走り終えた者の待機列に向かう。


「角崎は?」

「あっち」

「ああ。アンカーはあっちに行って走るのか」


 リレーでは半周ずつ走るため、トラックの端と端に生徒は二分されるが、小鹿はアンカーの順番の都合で紅葉らとは反対側の列に並び直す。見てみると、緊張した、しかし好戦的な面持ちで待機していた。もう呼吸は整ったようだ。


「近くで見ると迫力あるよな。やっぱりすげー早かった」

「見てたの?」

「並走してた。内側の方を走ればなんとか追い付けるんだ」

「やめてやってよ……小鹿が笑っちゃうでしょうが」


 というより、そのときまだ藤生は走り終えていないだろうに、列を抜け出して何をやっているのか。そんなだから告白したことが噂になったのだろう。


「そういえばこっちを三度見くらいしてたな……」

「なあ、あんたのそれってマジで天然なの?」

「てんねん? いや、俺はぼんやりした性格ではない。真面目な方だ」

「ううん。マジっぽいな」


 終盤に差し掛かり、声援は過熱していた。形だけとはいえ隣のクラスと競い合っているせいもあるだろう。小鹿の一つ前の生徒が駆け出す。スタートラインに、小鹿がついた。


「……きれいだなぁ、角崎」


 藤生が無意識というように言った。本当に素直な人間なのだろう。彼は、大自然を前にして圧倒される人のように、感嘆交じりに言うのだ。


 小鹿が、緩く走り始めた。やがて走者と同じ速度になり、バトンを渡された瞬間に、飛躍的な速度に変わる。浮いた土埃が風に掻き消される前に、伸ばした足が再び地面を蹴った。


 前を走っていた隣のクラスの女子生徒に、みるみる接近していく。肩が並んだのは一瞬だった。ぎょっとしたように小鹿の方に視線を転じさせた彼女の隙をついて、一気に抜かす。


「いけー! 角崎ィーッ!!」

「声がでかい」


 隣で応援する藤生にそうコメントしつつ、視線で小鹿を追う。獣じみた疾走。がむしゃらに見えるのに、どこか規則的な腕の振り、足の回転。なるほど確かに綺麗だ。


 小鹿が走り終えたら全員帰宅だ。気が緩んで、肩の力を抜いた――そのとき。


「――、」


 小鹿が走る先。


 トラックの外から、生徒が白線を跨いで内側に入ろうと歩いて来ていた。


 ――は?


 リレーでは、走り終えた生徒はすぐにトラックの内側に入るように言われる。外に出てしまうと、内側の待機列に並ぶときにトラックを跨がなければならないからだ。それの何が悪いのか――本気で走っている走者と、接触する危険があるのだ。


 中に入ろうとしている生徒は二人組の男子。走り終えた爽快感ともう直ぐ終わる達成感で気が抜けて、喋りながら歩いている。走ってくる小鹿に気付いていない。小鹿もまた、走ることに夢中で視界の外の彼らに気付いていない。


「――小鹿!!」


 突然叫んだ紅葉に藤生の肩が跳ねる。だが、激しい声援の中、紅葉の声は小鹿に届くことはなかった。


 寸前で彼女は気が付いて避けようとしたが――間に合わなかった。変な風に捩じった肩が、男子生徒の一人に、激しくぶつかった。


 火花が弾けたようだった。衝突した二人は、壁にぶつかった鳥に近い動きで仰向けに倒れる。小鹿は手を地面に付けたたが、男子生徒の方は勢いよく後頭部を地面にぶつける。声援が悲鳴に変わり、後ろに続いていた走者も砂埃を上げながら急停止して二人に駆け寄る。


「角崎っ」


 ようやく事態を把握できた藤生が動いた。紅葉は一拍遅れてそれに続く。


「小鹿、」


 小鹿は、手首を抑えていた。地面に着いた右手だ。心配して二人に寄り添っていた走者に「先生呼んできて」と指示する。


「手首?」


 そう訊くと、小鹿がこくこくと頷いた。目を固く瞑り、言葉で返事する余裕がないことが見て取れる。声をかけてかた手首にそっと触れると、熱を持ち始めていた。


 倒れた男子生徒には、彼と同じクラスの生徒が数人ついた。頭を押さえているが、血は出ていない。


「角崎さん大丈夫!?」

「怪我してない!?」


 クラスメイトが遅れて数人駆け寄る。何人もの生徒に囲まれて、小鹿はにへらと笑って、心配しないよう周囲に伝えるようだった。


 小鹿にぶつかった男子生徒は起き上がり、「つ、角崎さん、ごめん……」としどろもどろに謝る。小鹿は痛みで答えられなかった。やがて駆け付けた教員に連れられ、小鹿は紅葉に、男子生徒は藤生に支えられて保健室に行った。



 養護教諭は、男子生徒は脳震盪、小鹿は骨折の可能性があると判断した。それぞれベッドに並べられて、自身で把握出来る範囲での痛みやふらつきの程度を聞かれている。男子生徒は大事なかったようで、十五分ほど休むと戻っていい、と言われ保健室を出ていった。


 紅葉と藤生は、カーテンの外から小鹿が問診される声に聞き耳を立てた。やがて、カーテンの向こうから、養護教諭が顔を出す。


「角崎さんと大事な話するから、二人とも、ちょっと出てもらえるかな」


 真剣さが滲む彼女の表情と声色に頷いて、二人は保健室を出る。

 扉の前で、二人は座り込む。お互い、長い溜め息を吐いた。


「……折れ、てんのかな」

「かもね。あの痛がりようじゃ」

「でも、ぶつかっただけだぜ。そりゃ勢いは凄かったけど、変な受身を取ったわけでもねえし……」

「六十歳のおばあちゃんにぶつかっても同じこと言える?」


 そう返すと、藤生は頭を抱えるように体を縮めた。


 オルティース症候群は、カルシウムの分配・濃度異常による骨粗鬆症の病気だ。その骨量や骨密度は、個人差はあるもののツノの大きさに比例する。


 小鹿は年齢を鑑みると進行が速い方だ。たとえば、件の宇宙飛行士の彼は二十歳半ば頃になってようやく皮膚をツノの先が突き破ってきた程度で、そのときまでは健常者と変わらない骨密度だった。オルティース症候群患者の最年長である彼を一番進行が遅い事例として、多くは小学校低学年頃にツノの先が肉眼で確認出来る。それまでは、ちょっとしたコブがある程度だ。


 小鹿は小学校に上がった頃、既にツノがはっきりわかるほどに生えていたという。思春期で急激に成長し、枝分かれして、今は本物の牡鹿と遜色ないほど、重々しいものが伸びている。その分体の骨の量は少ないはずだ。運動しているのが不思議なくらいに。


 ――中学の時は、体育休んでたんだっけ。

 ――……もしかしたら、もう、「好きなことをさせてやる」って段階なのかもな。


 中学生の頃は、まだ彼女が長生きする可能性にかけて療養させていたのかもしれない。けれど運動が好きな彼女のことだ。不満だっただろう。その気持ちを親や医師が汲み取って、高校では出来るだけ自由にさせてやっている――あり得る話だ。


 最後だから――という枕詞をつけて、悔いのない生活をさせる。


「……部活も」走る小鹿の姿が脳裏を過る。「しばらくは出れないだろうね」


 藤生が顔を上げた。


「手首の骨折なら、出れるんじゃねえか? 足をやったわけじゃないし……」

「でも走るのは難しいでしょ。痛いだろうし、走るときは腕の振りも大事だ。治るの……、先になるだろうな。普通の骨粗鬆症の高齢者も、一回折れると治り辛いって聞くし……」


 独り言のように続けていると、ふと、藤生がなんの返答もしないことに気が付く。


 顔をあげると、眉のない凶悪な顔が、怪訝そうに紅葉を見詰めている。


「……なに」

「え……いや、角崎が走るって?」

「だから、陸上部。種目は知らないけど、どれにしたって走りはするでしょ」


「角崎はマネージャーだけど」


 なんてことのない事実のように、藤生が言い放った。


「……は?」

「選手じゃない。マネージャーだ。だから部活じゃ走らねえけど……聞いてねぇの?」

「……マジで言ってる?」

「こんなことで嘘なんか言わねえよ」


 紅葉は否定しようとして――いや、と考え直す。

 そもそも、変な話だったのだ。

 花絵学園の高等部では、リレーや騎馬戦等必ず出なければいけない種目の他に、選抜リレーや創作ダンス等本人の希望によって出場する種目に分れる。基本的に前者にのみ出ていれば問題ないが、選抜リレーの順位は点数に大きく反映されるため、どのクラスも運動部に所属している者が優先的に選手として選ばれる。


 小鹿は自身のクラスの中で一番足が速く、かつ陸上部であるのなら、クラスリレーではなく選抜リレーに出るはずだ。それなのに、クラスリレーのアンカーを務めている。


「……陸上部に入れてほしいって教師に相談に行ったっつってたけど。それがなんでマネージャーになるわけ?」


 徐々に目付きが険しくなる紅葉に、藤生が怖気づくようにたじろぐ。


「そ、そこまでは知らねえよ、俺だって見かけただけだし。選手が無理ならマネージャーはどうだって勧められたんじゃねえの……?」

「……意味わかんない」


 そのとき、保健室の扉が開いた。


 手首を固定された小鹿が、困ったように笑ってそこに立っていた。


「えっと……お待たせ」

「折れてるって?」紅葉が訊く。

「うーん、多分。病院行ってきなさいって言われた。お母さん迎えに来てくれるみたいだから、今日はパン屋さん、無理かなぁ。また今度で良い? 紅葉ちゃん」


 小鹿は、中途半に口角を引き上げるようにしている。弱々しいその姿に、藤生が切なそうに目を細めた。


 だが――紅葉は、小鹿が言葉を紡げば紡ぐほど、目を吊り上げていく。スカートを翻し、彼女はゆっくりと立ち上がった。


「陸上部、マネージャーやってたってマジの話?」


 質問を無視して違う話題を出した紅葉に、小鹿がぱちりと瞬く。それから気まずそうに視線を逸らした。


「あ……うん」

「なんであたしに黙ってたわけ?」

「その話、今度じゃ駄目かな」

「いいや駄目だね。今、ここで、理由を言え」


 今にも掴みかかりそうな紅葉の雰囲気に、藤生が「友永」と止めようとして――


「――触んな!!」


 その手を、音を立てて叩き落とした。

 小鹿の後ろにある扉にそのまま手をつき逃げ場を奪って、紅葉は瞬き一つしないまま顔を近付ける。


「へらへら笑ってんじゃねえブス! 気色が悪いんだよ! なにがマネージャーだ!? あんたそんなことしたかったわけじゃないだろ! 走りたいっつってんのにタイム計らせたのはどこのどいつだ、あんたはその誘いに乗ったのか!!」

「友永やめろ!」


 とうとう藤生が紅葉を羽交い絞めにした。長身の彼に脇を抱えられると、紅葉の足は廊下から浮いた。大声を聞きつけた養護教諭が扉を開けて、「何を騒いでるの!」と驚いた顔を晒した。


「す、すみませ、友永……ッ!」

「触んな新多! 触るなっつってんだろ!」


 ヒステリックに叫ぶ紅葉を、藤生は放すつもりは毛頭なかった。だが、いつもは涼しい顔をしている彼女の額にぶわりと脂汗が浮かび急速に呼吸が不安定になったのを見て、本当に人に触られることが苦手なのだと理解し、その手を離した。


 突然解放され、紅葉は廊下に蹲るようにしてなんとか着地する。養護教諭は狼狽えて、止めなさい、といったようなことを言っている。


 小鹿は紅葉を胡乱な目で見降ろしていた。苛立ったように、煩わしいように。やがて、その小振りな口を開く。


「しょうがないでしょ」


 養護教諭頭を下げる藤生にも、その相手にも聞こえない、口だけを動かして呟く、微かな声だった。諦念と失望の交差点で湧くような、粘ついた言葉。


「……つまんない女」と紅葉。

「なんとでも」と小鹿。


 紅葉はふらつきながら立ち上がると、再び一歩分小鹿に近付いた。


「……もっと楽しい奴かと思った」

「どーもごめんね、期待に沿えなくて」

「従順な奴なんで捲る価値もない」


 小鹿はそう吐き捨てて背を向けた。養護教諭が「友永さん!」とその背に向かって叫んだが、彼女が止まることはなかった。


 それ以降、運動祭当日まで、二人がともに行動することはなかった。


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