ページ数
白川津 中々
■
目に留まった美しい本を開く。
われからと。と書かれて終わっていた。
24ページだった。
再び一冊手に取りペラペラとめくる。
金色夜叉。35ページで終わっていた。
また一冊。めくる。
35ページ。或阿呆の一生と記され、終わっていた。
次の一冊。
グッド・バイ。38ページで終わっていた。
一冊。
豊饒の海。
45ページ……
本を棚にしまい、卓に積み上がっている、とても汚い本を眺める。最後になんと書かれているか、何ページあるか進める気にもなれない。個人的な願望を述べるのであれば、35ページまでには終わっていてほしい。
いずれにせよ、棚に並ぶ事のない駄作であるが。
ページ数 白川津 中々 @taka1212384
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