第16話 フィールドボス:2

「さて、まずは【鑑定】っと」


『「グラスウルフ〈指揮狼種〉:ver.FB《フィールドボス》」  LV.25


体が草でできたウルフである『グラスウルフ』から進化する。進化する際に、周辺の草の性質に応じて能力が変化する。本来のウルフより集ーー』


「っと」

鑑定結果を読んでいる途中に攻撃を仕掛けてきたので避ける。まだ鑑定結果読んでたんだけどなぁ

「まぁ見れたし、今なら5秒くらいあればも整理して記憶から戻せるからいいけども」

噛みつきに突撃してくる草狼を避けつつ鑑定結果の詳細を思い返す...と

『「グラスウルフ〈指揮狼種〉:ver.FB《フィールドボス》」  LV.25


体が草でできたウルフである『グラスウルフ』から進化する。進化する際に、周辺の草の性質に応じて能力が変化する。本来のウルフより集団戦による攻撃が得意で周囲の味方を統べて行う狩りが得意。

この個体はーーーーーボーによってーーーーーており、本ーのーーーーではない。ーーは』だった。...なんか所々見えない部分があるのはおそらくレベル的な問題なのだとして...気になる文章あるけどとりあえず

「とりあえず攻め...て来てるよね」

指揮狼()の一吠えから連携感を強めてきていた。まぁ正直あまり変わっていないというか...ユオンも普通に無事だし明らかにダンジョンよりも楽なのが気がかりなんだよね。

とりあえずは

「指揮してる奴狙うよ」

「きゅ」

突っ込んで来てるやつを右に左に流しながら進んでいく。まぁそれでも前からだけでなく回り込んでくるのもいるので確実に避けながら去り際に【外見欺瞞】を解除した鴟梟で切りながら行く。

「ユオン」

「きゅ!」

名前を呼ぶだけでも分かったのか次に指示を出す前に【コールドブレス】をしてくれた。これで2体巻き込んでくれており凍りついて動けなくなっていることが確認できたから後にトドメ刺すとして一旦放置し、残りあと3体っと

「これで1匹目【ライトショット】」

やはり魔術は効くようで庇いに来ていた通常個体のやつを撃破。

そのまま指揮してたやつにも斬りかかりに行く。剣は効きにくそうなので[夜星十神流やせいじゅうしんりゅう]を使用せずに何度か切り返し攻撃を仕掛けユオンのブレスや攻撃を当てて指揮してたやつを追い詰める。

「多分そろそろHPも残りわずかだよね。っと【ライトショット】」

残りのHPも削りに行き剣を囮に【ライトショット】を仕掛けた後に斬りかかり...手ごたえがない...が


おそらくHPが無くなったのか。今までの敵を通して倒した時は光の粒子となって消えてたのを考えるとおかしいしダンジョンボスハイディング・ウルクスのことを考えるとアナウンスがないこともおかしいのでやはり...この個体がボス...ではないよね。

そのような考えをしていると目の前から草葉となった指揮狼()がまとまって飛んでいき残りの3匹の前で周囲の草葉を巻き込み先程までより大きな狼の形を象った。


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