第3話





その間、精霊女王に頼んで手加減と水に関してマスターした。




今日から学園生活が始まる。とても嬉しいし、友達も欲しい。




「我はいつでも隣にいる。何かあれば聞くと良い」




「ありがとうな、精霊」




「精霊と一緒にするな。精霊女王だ」




「名前何?」




「我はススナという」




「分かった。ススナ」




「それで良い。それ以外で呼ぶな」




「わかったよ」




「時間よ」




「今行きます!行くよ」




「おうよ」




かけておいたローブとカバンを装着した。階段をおりた。馬車に乗って学園に向かった。




数分で着いた。クラスを探したらAクラスだった。Sクラスもあるらしいけど、貴族とかが多いらしい。ここは金によって決まるらしい。




一番面倒臭いパータンだ。リリカもこれは嫌いらしい。能力評価よりも家庭によって区別するのは。




入学式会場に入り、自分の席を探した。端の方にあったから座った。




暇だったから、




「ススナ」




「何?」




「学園の様子見てきてくれ」




「わかったよ」




だるそうに行った。精霊は精霊目か、精霊自身が見せようとしないと見えない。その中でも精霊女王は精霊目でも見ることは不可能。自身なら見せないといけない。




少し経つと続々と集まってきた。数分後にはいっぱいになった。




一時間くらい経過してから、入学式が始まった。




「これから入学式を始めます。理事長から一言」




女性が上がってきた。漆黒のオーラを纏っている。深く見ようとするとさらに深い。そこが見えない。これほどのオーラは見た事はない。




「昨日、理事長に任命された。セリカ・ヒマワリと言います。前の理事長は金の不正使用などで解任されました。私が理事長になっからには皆さんに貴族とかは関係ないです。これからは実力絶対主義になります。家庭の力は関係なくなります。実力を伸ばして貰います。こちらで認めた人は一年だろうと卒業してもらいます。それ分のお金は返金します。施設の破壊は気にしないでください。あと三年居て卒業できない人は辞めてもらいます。以上です」




「やばいな」「家の力が使えないなって」




こんな会話をしている生徒の中拍手を送っている人がいました。それはリリカでした。




「とてもいい」




「ありがとうございます。リリカ様」




「リリカ様と言うと破壊神、何故ここに」「俺が分かるわけないだろ」




「あ!言い忘れていました。女子生徒には、婚約者が出来ないと卒業出来ません。実力があって、出来ない場合は五年待ちます。あ、お金は二年間は保証します」




一人の生徒が手を挙げました。




「どうぞ」




「私はティナ・ターナーと言います。知ってるとは思いますが、王族です。質問です。それは学園以外でもいいのでしょうか?」




「構いません。その証拠に婚約書を見せてもらえて、本人を連れてきてもらえれば、構いません」




「ありがとうございました」




「いえいえ。他に質問ある人はいますか?」




「・・・・・・」




居なかったので手を挙げました。




「そこに子」




「はい。エリック・コスモスと言います。質問なんですけど、剣とかの武器の使用とかは、どのようになっているのですか?」




「武器の使用についですか。武器に魔力供給できる適正を持ってい生徒のみに許可を出します。それ以外の生徒の使用は禁止されています」




「ありがとうございました」




「いえいえ。他には」




「何みたいなので、生徒代表の言葉」




「カットしろ。王族関係とか貴族の勢力がかかっているから必要ない」




「分かりました。終わりの言葉」




と言って直ぐに終わりました。教室に案内されて、適正測定がおこなわれました。




「これより適正測定をおこないます。席順で来てください」




水晶の中を覗きました。




初めの子は、適正なし、火属性、闇属性、水属性、風属性、適正なし、




火属性、光属性、水属性、適正なし、水属性、治癒属性、土属性、




光属性、闇属性、風火属性、光闇属性、適正なし、適正なしでした。次に僕番が来ました。僕を測定した瞬間、水晶が砕け散りました。




「なんだこれ」




「どうした?」




通りかかった理事長に聞かれていました。説明していました。




「何、水晶で測定できなかっただと」




「はい。測定した瞬間に砕け散りました」




「何か発動したか?」




「いえ。全てオフ状態です」




「ならどうして、」




「僕のは水晶では無理ですよ。リリカが試していましたからその時と同じ現象です」




「リリカを知ってるのか?」




「僕にとっては母親みたいなものですから」




「そうか。君を測定するには何が必要なんだ?」




「魔石よ」




「リリカ様」




「久しぶり、セリカ」




「知り合いなの?」




「この子、私の後輩」




「へぇ」




「魔石以外の方法は?」




少し考えて、




「ないわね」




「そうですか」




「でもこれだけは言えるわ。この子には武器適正があるわ」




「そうですか」




「あとは理事長室で話しましょう」




「そうね」




お二人さんはどこかに行ってしまった。




僕は測定不能になった。武器適正はあるから武器の使用は許可された。




適正なしの子たちには学園を辞めらされた。魔術の適性がない子が居られても迷惑だかららしい。






次の日から来ることはなかった。普通に授業を受けた。魔術のことについて説明していた。隣でグチグチ精霊が言っていた。




「そこは違う、馬鹿じゃないの」




とか色々。




少し経つと実技指導があった。




「これから実技指導をする。初めにあそこにある気に向かって打ちなさい。全力で構いません」




次々に弱い魔術ばかり打っていました。僕は記憶領域から引っ張り出す方法を初めて実践することにした。




「あ、君はやらな」




「・・・・・・」




「よかったわぁー」




急に爆発したからです。火球を打ちました。これでも威力が強いです。




だから水魔術を使用して弱くしました。二反魔術である。これは高等魔術である。レベルからすると最上級魔術と同じである。




それをしないと周りごと吹き飛ばしかねない。




「生きてる」




「僕が殺したみたいな目で見ないでください」




「済まない。今日の実技指導は終わる」




またやらかしてしまった。と思いながら屋上でご飯を食べている。




教室だと目線を感じて、やだった。




いつもの場所である。そこには可憐で、美しい、色白美肌であって、遠い存在の女性がよく来る。ここを好きらしい。




「またいる、いいけど」




隣に何事もないように座ってくる。




「どうしてここなんですか?」




「言わさないで、」




「本当に分からない」




よく鈍化とか言われるほど分からない。どうして頬を赤く染めるのか分からない。




「どうして、私の気持ちが分からないの?魔術の才能があるなのに」




「魔術の才能とは別口だから分かりません」




「分かったわ。明日ここに来なさい」




「命令されなくても来ますよ」




と言ったものの次の日は雨だった。昼は空いてる教室で食べた。




午後の授業が妙にうるさかった。




「レイカ・イグナーツがいない。皆知らないか?」




「その子がどうかしたんですか?」




「絶対に授業をサボらないし、真剣な子がいない」




もしかしてと思って屋上に行ってみると一人の女性がびしょ濡れで居た。




「やっと来た。ずっと待ってたのに、明日ここに来て言ったわよね。どうして来てくれないのよ」




「すいません。雨が降ってたから来ないと思っていたものですから、でもどうしてずっとここにいたんですか?」




「それだけ、あなたのことが好きなのよ」




「ふぇ?」




「好きなのよ。愛してると言ってもいいわ」




「ぼくくのとを?」




動揺して、変なことばになってしまった。




「そうよ。だからずっと待ってた」




「そんなことも知らずに約束を破ってしまいすいませんでした」




「こたえは?」




「喜んで」




「やった」




バシャバシャ。




跳ねた。一旦屋根のあるところに入ってもらって、ローブを貸してあげた。抱きついて来た。




「その状態で抱きついて来ないでください。理性が持たなくなります」




「ふぇ?」




制服から下着やらなんやらが透けていた。ローブの前をとめて、見えないようにしてくれた。




この後、先生に説明をした。付き合ったことは秘密にしておいた。フラフラだったから家まで送ることにした。毎日馬車で来てるからそれで送った。僕のせいでもあるから。




家の中まで送った。僕のせいでもあるから。説明をするためでもある。




「レイカ、その状態は?」




「おとうさ」




倒れた。支えてあげた。




「君は?」




「それよりも先に服を」




「そうだな」




メイドに頼んでいた。奥の部屋に案内された。




「君の名前は?」




「エリック・コスモスと申します。よろしくお願いします」




「ああ。私はレイカの父のエイジアニメトと言う」




「あの状態にしたのは、僕のせいでもあるから」




「はい?」




「レイカさんとは、屋上で出会いました。僕はクラスの目線が嫌で一人でいられる場所を探したら、見つけたのが屋上だった。そこで食事をしていたレイカさんとの出会いました。それからも毎日ようにそこで話す中になって、そのうちに仲良くなって、今日まで知らなかったのですが、僕のことが好きで、告白するために雨の中僕を待っていました。それが原因です」




「そうか」




手を握っていました。僕を殴るんだろと思ったら、




「そうだったのか、律儀だな。聞いてるだろ、レイカ」




「バレていましたか」




実は気がついていた。いつでも何が来てもいいように気配探知は常時起動済み。




それで見つけることが出来た。




「お父様認めて欲しいのです。わたしは今年見つけられなかったら卒業できません」




「それは分かってる。その子で本当にいいのか?後悔はないか?」




「そんなものありません。エリックは貴族ではありませんが好きなので」




「はぁ。お願いするね。エリックくん」




「はい。必ず幸せにします」




「私も挨拶しないと」




「誰だ」




ドアの方に気配があった。




「バレたか」




「リリカ様」




「リリカどうしてここに?」




「お前が帰ってこないから探したの。これは氷王子様ではありませんか」




「知ってるの?」




「この人は水の文明を五年は進めた天才だよ」




「へぇ」




「リリカ様になって聞き方をしている。身分を考えろ」




「それは気にしないでください。この子は私にとっては息子ですからと言っても拾った子ですが」




「リリカ様とエリックが家族?」




「そうだよ。ちは繋がってないけど」




「そうでしたか。この二人の関係は?」




「知らないです」




「恋人になったそうです。そこでお願いがあります」




「なんですか?」




「婚約者って形にして貰えませんか?この子、今年作らないと卒業出来ません」




「分かりました。レイカさん」




「はい」




「エリックを傷つけたらどうなるか分かってるわよね」




「それってキスとかも傷物になりますか?」




「それならいいけど、」




「分かり」




倒れた。支えてあげた。おでこに手を当てると熱かった。






「エイジアニメトさん。この子の部屋はどこですか?」




「俺はもうエイジアニメトでは無い。君のお義父さまである」




「お義父さま。レイカの部屋は?」




「こちらだ」




案内してくれた。ドアまで開けてくれた。




「ありがとうございます」




ベッドに寝かした。




この部屋には僕の写真が飾られていた。一枚ではない十枚も。




中はピンクと白でした。しっかり整理されていた。




「ススナ」




「はいよ」




「力を貸してくれ」




「おうよ。詠唱を必要だぞ」




「分かってる」




小さな声で会話をした。




「いずみの、理を、バンバするもの、我の理を読み解き、この世界に存在する、我の大切な子に、癒しを」




八詠唱である。それも光属性と治癒属性の二反魔術である。




発動した両方が最上級魔術である。




レイカが光り出した。






「これはすごい。なんでも直すインセンットレイの改変呪文か」




「インセンットレイって最上級魔術ですよ。この子が詠唱で発動するわけ」




「これは二反魔術でもあるな。治癒属性と光属性のか」




「この子何者ですか?」




「全属性適正を持ってる生まれつきの天才的な才能の持ち主だよ。これを見た時は私でもびっくりした」




「そうですか。こんな子が私の娘と、いいのですか?」




「あいがあれば、どうにかなる」




「そうですか」







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何でもない いずみ @kaoii

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