第2話
「中隊長、この中の三人くらい抱いてもいいですかい」
「そうだな。あの若いのは残しておけ、ボスのために」
「話が分かりますね」
「俺も」
「僕もまぜってもらえませんか?」
「混ぜるわけねだろ」
「それより誰だよお前」
「質問があります」
「何だ」
「あなた方は《ココニーススミ》を知っているか?」
「その村は最悪だった。破壊神が出るからな」
「お前らだったのか。あの村を襲撃したのは」
「そうだぜ」
「お前ら許さない」
「やってしまえ」
「万里浄化」
風魔術の速攻改変で、周りを吹き飛ばした。数人も消し飛ばした。魔剣インセンティブを元の大きさにした。
「お前らは絶対に許さない。家族を殺し、幼馴染を奪ったお前らなんかを」
「許してくれ」
端から気絶するくらいの浅さで胸元を刺した。
「リリカ様。森の方で爆発が」
「まずい」
「どういうことですか?」
「説明はあとだ」
走り出した。身体効果の魔術を使用した。
「説明しろ」
「今この街で十二年前の事件が起きていることは知っているな」
「はい。女性を誘拐して犯して、ボロボロになるまでやり続けて、捨てるという残酷な事件ですよね」
「ああ。その村を通りかかった時に一人だけ生き残りが居たんだ。今育っているんだがな。あの事件の共通点が何か知っている。それすぐに犯人の所に向かうはずだ。一応、魔術と魔道具、魔剣は持っているが」
「それであれがあの子の仕業ではないかと」
「ああ。そいう事」
「吐け、その時の子たちは?」
「軍に見つかって、検挙された」
「そうか、ならお前は用済みだ。死ね」
「待って、エリック」
「リリカ」
「凄い状況だな。間に合ってよかった」
「これまた。リリカ様レベルに酷い」
「私はこのようなことはしない。するとしたら塵も残らないようにする」
「凄い。リリカ様、全員生きてます」
「え?」
「傷跡は軽く切る程度」
「気絶にはそれで十分だ」
「よく人間事を理解されている。軍の特務室に入りませんか?」
「やめろ」
「はいはい」
「こいつを脅したところ軍が管理してるらしいな」
「ああ。君の幼馴染は犯された後だった。済まない。これまで黙っていて」
「あっそ」
「知っていたのか?」
「いや、知らなかった」
「そうか。こいつらは?」
「どう見て犯人だろ」
「ひどい状況でな」
「そうですか」
「ここの処理は任せなさい」
「うん」
牢獄の中に捕らえられている方に行き、軽く剣を振った。そうしたら切れて穴が開いた。
そこの中から女性が次々と出てきた。
「リリカ」
「何?」
「ココアがひどい状況だったから応急処置はしておいた。僕では応急処置が限界だった」
「わかった。済まない」
「いいよ。別に」
大量の馬車が来た。この二人が手配したらしい。
さらわれた人の仕分けをして、馬車に乗せた。
「これでいい」
「あー、完璧だ」
「どうも」
残ってる馬車に乗り込み、王都に戻った。お姉様達が家の前で待っていた。
それほど重大なのかと思ったが、頼まれた仕事をしっかりする人だったらしい。
馬車から降りたら、エリー姉さんに抱きつかれた。
「生きてて良かった。二度と同じことをするじゃないわよ」
「わかった」
この段階で誰も予想が出来なかっただろ。こんなに大切にしていたこのことを忘れることとなるとは。本人ですら予想をしていなかったのだから。
「あとは任せていいか?」
「ああ」
「エリックのことは秘密で頼む」
「分かった」
「頼んだ」
「で、ココアはどこだ?」
「ココアなら、ここにいる」
「よく生きているな。これ、治療が施されていなければ、今頃死んでたぞ」
「そんなに深刻なの?」
「ああ」
リリカは、自分の持つ全力を尽くして、治癒魔術で治した。
「これで問題は無い」
「ありがとな」
「言うなら、この応急処置を施した子に言うだな。その子がいなければ、死んでいたからな」
「リリカ、お疲れ様です」
「お前こそいい腕してるな」
「いえ、破壊神程ではありません」
「それやめろ」
「すいません」
それから2日が過ぎた。
テストの日で朝から早く起きて軽くミーティングみたいな済ませた。手加減をしろと言われた、ついでに自重ということばまで教えられた。僕の返事ははい?だった。
会場に行くとたくさんの子が居た。
僕にとって何が何かを理解するには、不可能だった。しかし、この中には関わってはならない子が居るのは俺でもわかった。
テストの内容は、魔術がどのくらい出来るかだった。とても単純だった。魔術を何にしようか迷ってると、
「あーーー」
「何?」
「一昨日はどうも」
「なんのこと?」
一昨日のことは軍が極秘で処理した。一切の証拠が残らないようにして、僕はリリカから口止めを食らっているからボケて置いた。
「人違いだと思うよ」
「そうかな?すいません」
決めた。炎にしようと、
「エリックさん。自分が持てる本気で打ち込んでください」
「はい」
本気でうっていいなら獄炎にしようかな。でもそれだとリリカにしかられるから。止めた。
勿論、短縮詠唱である。僕があの長々とした詠唱を読むわけない。「とにかく燃えろ」
適当にすぎるけど、これで発動する。前にあったものを全てやき焦がした。
「あ、手加減したのに」
「これで手加減したのか、凄すぎる」
「帰っていいですか?」
「構いません」
帰ることにした。家に着き、手を洗って、うがいをして完了。
リリカは最近忙しそうにしている。あいつらが捕まったことにより、
事情聴取と尋問、それが本当か調べたりなど色々あるらしい。リリカがそんな仕事をしていたなんって知らなかった。
だからかかわらないほえがいいといつていだんだなとおもった。
それから家に結果が届いた。結果は合格だった。
ここにいる人は当然だろみたいな感じだった。何故かはしらない。知りたくもない。
第6話
「ただいま」
「リリカ。おかえり。それでどう?」
「また犯され子しか、保護できなかった。捕まったことを指して、移動していた」
「そうか」
「今回はエルフが多かった。人間族は少なかった」
「そうか。かんばれ」
「ああ」
さらわれたことに関して話していました。僕にはどうでもいい事だったから部屋に戻った。
錬成で新しくホルスターを作ることにした。材料はカバンの中に沢山入っている。革の素材の方が出しやすいのでそれにした。それに強度もそれなりにあるから。
腰に設置することにした。
それにちょうど合うように何度も細かい調節をした。
僕の通うことになる学園は制服が中がワイシャツで男子はローブのロング、女子だと腰の辺りまでのローブです。勿論女子はスカートですよ。男性はズボンです。
本当に女じゃなくて良かったと思う。
スカートとかめんどくさすぎる。下手すれば下着を見られることがあるから。
ちょっとした工夫が必要になり、色々と製造に面倒が出てくる。
その代わり、魔剣は首からアクセサリーとしてかけられるからすごく便利。
調節が終わり、試しにはめてみたら意外にピッタリで、とても取りやすい。取りやすが前提で作ったからこれは完成と言っても過言ではない。
「この感じ久しぶりだな」
ヴィントーンを取り出して、声のする方に向けた。ヴィントーンとは銃の名前である。
「そんな、危険なものはしまいな。私は水精霊女王だよ」
「嘘だ」
「本当だ。ココアの時も少しは力を貸してやったって言うのに」
「やっぱり」
「気がついていたのか?」
「ああ。少しおかしかった」
「信用してくれたかな」
「わかった。信じよう」
「ちょっとここの部屋の音が漏れないようにするね。漏れると面倒だから」
「任せた」
水の膜みたいのを展開していた。これは水属性最上級魔術【ストーマイン】である。本当の女王だった。
「少しは信用してくれたかな?」
「わかった。お前は正真正銘の水精霊女王だよ」
「わかってくれたならよろしい。君に話して置かないといけないことがあるの、聞いてくれる?」
「ああ」
「リリカは人間族では無い。世界時計の一部だ。」
「世界時計ってなんだ?」
「これから説明する。世界時計とはな。この世界の中心に存在する創造神様が作ったこと世界の基準となっている魔道具のひとつだ。この世界は合わせて十二個の魔道具によって保たれている。それがひとつでもかけると世界は狂い出す。そこでそれぞれの属性の精霊女王の相談の結果、部品の一部を世界に人間として散らすことにした。それの中の時間に関する魔道具の世界時計を一部がリリカって訳だ。他にもエルフの中にもいる。人間族にもまだいる」
「本来の姿は魔道具ってこと?」
「そうだ。世界の基準を保つためだ」
「一部がないと壊れるじゃあ?」
「創造神様がそんなに簡単に壊れる魔道具を作ると思うか?」
「思わないな」
「そうだろ。それを探しているのがお前が捕まえた集団どもだ。今は闇精霊女王が監視している。以外に仕事が出来る上にモテモテで凄いぞ」
「君は?」
「私はそんなに、その前に顔をそんなに見せないからな」
「なぜ、僕には?」
「お前の母親に頼まれたんだよ。助けてやってくれってな」
「親を知ってるの?」
「ああ。一応、お前の母親と契約を結んでいた。その日はリリカの居場所がつかめなくなって慌てて探して言って間に合わなかった。本当に済まない。謝だても許されないことはわかっている。しかし、謝らせてくれ」
「分かったから。頭を上げて。聞きたいことがあるの」
「なんだ?我に答えられるものならなんでも答えるぞ。エッチなこともおっけいだ」
「大切な人とまたいつか巡り会えますようにって知ってるか?」
「それは我にもわからない。本人に聞いてみないと」
「そうだな。忘れてくれ」
「ああ」
「それだけか?」
「契約を結ばないか?」
「なぜ?」
「そうすれば、我の本来の力を貸すことが出来る。そうしたら治療と水に関してお前の右に出るものはいなくなる」
「本当の目的は?」
「お前の親に死ぬ前に頼まれたんだよ。息子の力になってくれと、
困った時に私は助けられないと思うから助けてあげてってな」
「あとリリカの見張りだろ」
「よく分かってるな」
「そうだろう」
「お前とは、息が合いそうだ」
「そうだな。なにをすればいいだ?」
「我にエリックの血を飲ませれば完了だ」
「分かったよ」
爪で少し切ったら、血が出てきた。それを飲ませると力が漲ってきた。
「これ程に適性が出たのは、お前の母以来いなかった」
「僕には水の才能があるってこと?」
「多分な」
くだらない話をしました。
それから数日がすぎた。
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