第3話 かおりの呼び出し

「あ、来たね。としき―、こっちだよ。」

かおりに急に呼び出された自分は今、学校から商店街を抜けて駅一つ分を自転車で急いできたため汗をかいている。服がべたついて不快感がそれなりにある。

「いやー、としきはすごいね。学校からここまでって坂道があったりして面倒でしょう。」

「今日は生徒会の関係で遅くなることは言っていただろう。」

「あー、なんだっけ。今度秋にある文化祭の予算決めだっけ。」

あっけらかんと大変だねーというその姿はまさに他人事である。知ってるなら急に呼び出さないでくれ。

「まぁいいじゃん。それよりとしきには言っておかないとだよなーと思っていたし話始めるけどいい?」

「・・・はぁ、はなしてくれー。」


・・

・・・


なるほど、つまりは・・

「今度することにした案件が思ったよりきついから顔合わせ等に出てくれと。」

「うむ。」

「なんでそんなの受けたの?」

かおりはフイと他所を向いて黙ってしまった。

「かおり、こっちも何もわかんないんだよ。理由を言ってくれ。」

非常に気まずそうに口をかおり開く。

「・・・そのね、今回の仕事次第ではとしきに迷惑かもしれなくてね。」

「・・・・・・はぁ、まったくといっていいほど話が見えない。」

「だから!今度の案件次第でとしきに迷惑を——

「いまさらだ。バーカ」

あぁ、本当に今更だ一々何言ってんだよこいつ。

「・・・へっ?」

「いまさらそんなことで、一々グチグチいうと思ったか?お前がめんどくさいのは元から昔からだろ。そんなものが一つ二つ増えたというだけでなにをいっているんだ。今更過ぎるわ。第一めんどくさい奴なのは知っているし、そんなお前に付き合っているのは俺なんだから今更迷惑とか気にしてんじゃねぇ。」

それよりも早く話をしてほしい

「としき、ありがとー!」

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ゲームボーイ・ガールクリエイター チャチャマル @jack-in-the-box

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