第一部エピローグ 悠久の風吹く丘で ★★★


 セリカ・コルベットが目を覚ましたのは、ふわふわとしたマットレスの感触が心地よい、ベッドの上だった。

 意識を取り戻すと同時、まず目に入ってきたのは、白く清潔な天井だ。


(ここは……病院……?)


 続いて、窓から部屋に差し込んでくる太陽の光。

 その具合から、今はおそらく正午近くだろう、とセリカは察した。

 それから……ちょうど窓のカーテンを開けていた愛想のよい若い看護師――セリカとおそらく同年代――が、にっこりと笑顔を向けてきて、こう言った。


「ふふ、こんにちは。目が覚めましたか、コルベットさん?」


「あ……わ、私は……!? っ……」 


 慌てて立ち上がろうとしたセリカだったが、太腿ふとももに走った痛みに、思わず顔をしかめてしまう。

 そこに、看護師の少女がやや慌てつつ、たしなめるように言った。


「わっ、ちょ、ちょっと待ってください……! まだベッドから降りちゃダメですよ! 足の傷は、腕の良い魔術医師の先生が、治癒魔術を施してくれていますから……もうすぐあとも残さず直りますよ。それまではどうぞご安静に」


「は、はい……」


「意識は、大丈夫ですか? ここは、皇都第三従軍者用病院です。暗黒街に一番近い、病院施設ですよ」


「そ、そうなんですね……そうか、私、ティエルト様に手当てされる途中で、意識を失って……」


 そう呟いたあと、セリカはハッとしたように。


「っ! い、今は、いつですか? あれから何日経って……そうだ、ティガは!? 他のみんなは……!?」


「あなたが眠っていたのは、丸一日です。それと、暗黒街外れの森で助け出された、ご友人の方々なら皆さんご無事ですよ。あの、恐ろしい男に操られていたらしい流民の女の子たちもね。皇国第七魔将のティエルト様と、鉄衛師団の方々がここまで運び込んでくれましたから」


「そ、そうですか……! 良かった……」


 安堵の息をついて、セリカはほっとした表情を浮かべる。それから、改めてハッとしたように。


「“森で助け出された皆”ってことは、あの地下遺跡から彼が……ユーリ君が助け出してくれた“皆”ってことですよね? 彼自身は、大丈夫なんでしょうか?」


「ユーリ……彼? ええっと、助け出された方の中に、マルクディオ・ラハンさんという男性ならおられましたが、もう退院されていますよ。率直、あなたが一番深手を負っていらっしゃいましたから……」


 怪訝けげんそうな顔をする看護師の少女。


「っ!? あ、あの、もう一人……ユーリス・ロベルティンっていう、男子生徒がいたはずなんですが! か、彼は……!?」


「ユーリスさん、ですか……? ええっと、ここにあなた方を連れてこられたのは、ティエルト様と鉄衛師団の方々以外には……」


 小首をかしげる看護師。


「ッ!! ユーリ、ユーリス・ロベルティンは、大切な友人なんです…! 蒼黒の髪で、銀髪交じりのっ! 少し変わった髪色をしている男子なんですけど……見ませんでしたかっ!?」


 セリカの剣幕に目をぱちくりさせていた看護師は、そう言われてようやく、ああ、という風にうなずいて。


「おっしゃるような特徴をお持ちの方でしたら、昨晩お見舞いに来られましたよ。あなたは眠っておられるとお伝えしたら『それなら無理に起こす必要はない』とおっしゃられまして。あいにく名乗られませんでしたが、そういえば、これをあなたに、と……」


 看護師の少女は、ベッド側にある移動机の引き出しから、小さな紙包みを取り出して、セリカに渡してくれた。


「……!」


 ふと、セリカの胸に不安がよぎる。いつか、季節外れの編入生たる彼が教室に現れた時のことが、脳裏に蘇ってきた。


 態度は人を食ったように飄々ひょうひょうとして、どこか捉えどころがなかったあの少年。突然やってきたあの時と同様に、もしかしたら去り際も……


 紙を広げる時間ももどかしく、セリカはその包みを開いていく。


 中から出てきたのは、細い魔銀の鎖が付いた紅玉のペンダントと、一通の手紙だった。


 母の形見を一度ぎゅっと胸に抱きしめて目を閉じた後、セリカの視線は、ほとんど食い入るようにして、その簡素なメモに書かれた文面を読み取っていった……


 ※ ※ ※


 数日後……

 皇都の外れ、パラディーノの丘。

 春の日差しの中、緑の絨毯じゅうたんのように生い茂る草花の下には、ところどころ灰色の古代の石畳が頭を覗かせている。

 どこかの木の梢から鳥の歌が聞こえ、青空の下、色とりどりの蝶が舞い踊る。

 そんな中、草むらに寝ころんでいる一人の少年の姿があった。

 草笛をくわえ、じっと目を閉じていた彼は、ふと、すぐ側に誰かの影が立ったのを感じ取り、頭を起こした。

 おもむろに“彼女”へと視線を向け、ゆっくり上半身だけを起こしながら、少年は微笑を浮かべつつ口を開いた、


「よう、元気そうだな、お姫様・・・



 そんな軽口に、少々緊張した様子で、セリカが答える。


「えっと、ユ、ユーリ君……いえ、ユーリス、さん……? 私、その、なんて言ったらいいのか……? ああ、もう……!」


 ユーリはそんな彼女に、ニヤリと笑い。 


「気楽にやれや、いつも通りでいいっての。例のメモは読んだんだろ? あそこに書いといた通りだよ」


「で、でも……」


 セリカが意味ありげにちらりと視線を送ってくるのを、事もなげに受け流す。それからユーリは、無言で腕を枕代わりに組みなおし、再び草むらに寝ころぶ。

 そんな態度に一瞬目をぱちくりさせてから、小さな苦笑を浮かべ。セリカは少し改まった調子で。


「分かったわ。じゃ、ここからはいつも通りで……まずは、本当にありがとう! いろんなことに、ね? ユーリ君、いえ、ユーリス・ロベルティン殿に、私、セリカ・コルベットは、心から感謝いたします!」


 深々と丁重に腰を折るセリカに、ユーリはひらひらと片手を振り。


「だから、気にすんな……終わりよければすべて良しってな。お前だけ立ってんのもなんだ、こっちに座れよ」


 ごく軽い口調で応じるユーリ。それにセリカは小さく頷き、スカートの裾を捲り直しながら、手近な草むらに腰を下ろす……いつかと同じように。


「ん、それでいい。お互いに一番楽な姿勢になったしな。そもそもマジで・・・、俺は別にたいしたことはしてねえんだからな……な、セリカ?」


 そんな彼女にちらりと意味深な視線を送りつつ、囁きかけるユーリ。

 そして彼は、まるで三文芝居のシナリオを確認するかのように、言葉を続ける。


「あの日、たまたま暗黒街でちょいとワルい遊びをやってた俺は、お前らとマルクディオが悪党どもにさらわれんのを偶然見ちまってよ……慌てて鉄衛師団の駐屯所に行って、全部話して救助を求めたんだよな? で、お前とティガが、悪党ども相手に抵抗して時間稼いでる間に、無事現場に到着した鉄衛師団と“神雷”ティエルト様が、全部まとめて始末してくれた……そんで、一件落着ってわけだ」


 そういう、筋書き・・・なのだ。


「そうね……ティガには、そう説明してあるけど。でも本当に、それでいいの? ユーリ君、あなたは……」


 少し思わしげに、ユーリを見つめるセリカ。


「いいのも何も、俺はしょせん、日陰者の身だからな。だいたい“軍からの特別待遇を受けた秘密留学生”だなんて、いかにも胡散臭うさんくさいだろ? お前だって、にわかには信じられねーだろうが」


 それは、ヘカーテ軍司令やシド学長とも示し合わせて、とりあえずセリカに対してでっち上げた“仮の身分”である。


 軍の関係者であることだけは最低限明かしておき、とりあえず目に見える真実の一部だけを公開することで、本当の巨大な秘密からは意識を逸らさせる。

 いわば、机の隠し引き出しを一つだけわざと開いて注目させることで、さらにその下段に隠された、本当の秘密金庫は隠し通す、というような情報操作上のテクニックに近い。

 

「う、うん、信じられないっていえば、そりゃあね……まあでも、それでティエルト様とも知り合いだったのは、うなずけたけど。けれど、まだ納得できないことも……」


 そんなセリカに向けて、ユーリは静かに寝ころびながら、人差し指を一本、己の唇に当てるだけで済ませる。


 “言わぬが花”……その意を賢明に察して、セリカは黙り込む。そして、ユーリは話題をあえて変えるように。


「ところで、学園でのそっちの“事情聴取”のほうは大丈夫だったか? 根掘り葉掘り聞かれただろ、どうせ?」

 

一応そう尋ねたユーリだが、実は問いの答えについては聞くまでもなかった。何しろユーリ自ら、ヘカーテ軍司令とシド学長に一切合切いっさいがっさいを話したうえで、口止めを頼んでおいたのだから。


そもそもセリカとティガが重要参考人として鉄衛師団に連れていかれたあげく、あれこれと「ガチの事情聴取」でもされれば、ユーリの関与は公に隠しようもなくなる。


 “前職”がバレて平穏な生活が脅かされるくらいなら、多少の無理をしてでも、事実を捻じ曲げておく必要があったということだ。この点は、たとえいくらか秘密を共有することになったセリカに対しても同様。


 確かにメモでだいたいの粗筋・・までは指定したが、ユーリの正体について、肝心なことまでは知らせていない。その裏には、ラベルナの公女とはいえ、しょせん一般人である彼女を、面倒事に巻き込むのは本意ではな今という、彼自身の意図もある。


 ひとまず、そんなユーリの言葉を受け、セリカは。


「うん、おかげ様で、びっくりするくらいスムーズだったわ。世間的には、魔導発電所での事故でマグスが漏洩、地下遺跡に溜まって大爆発が起きた……私達は、たまたまそれに巻き込まれたって筋書きになるみたいね」


「ああ。あの流民のガキ二人は、軍の全面援助つきで孤児院に引き取られたってな。そんでマルクディオは、全部を飲み込んだまま自主退学……“世はべて事もなし”ってわけだ。まったく大人の世界ってのは、恐ろしいねぇ……」


 芝居がかった動作で、肩をすくめて見せるユーリ。

  

「そうね……でも一つだけ、そんな手練手管で、覆い隠せないこともあるみたいよ」


「……?」


「……私、あの男と対峙した時、はっきり分かったの。私には、まだまだ力が足りないって。そしてね、私を助けてくれた、もう一つ別の力のことも……」


「ん? ああ、そうだな。お前のペンダントのあの石……たぶん、特別製の古代魔法文明のアーティファクトだぜ。俺も身をもって感じたが、強い力……特別な力が近くで発された時、特殊な反応を示すって仕組みだろう。


どんな効果があるのかいまいち分かんねえが、どっか光属性のマグスに似た……ま、いずれは、ちゃんと調べてみねえとな……」


 だが、そんなユーリの言葉をさえぎるように、セリカは少し切なげな微笑を浮かべ、首を小さく横に振る。


「ううん。そうじゃないの。そうじゃないのよ、ユーリ君……」


 そして彼女は、おもむろに腰を上げると、ユーリの正面に回り込むように、さっと動く。

 同時、白く細い両手がユーリの両頬に伸び……少女の薄紅色の唇が、同じく少年のそこ・・に、かすかに触れた。


「あのとき、気がついたら……あのね、私、生きて還って、誰よりもずっと、ユーリ君。あなたの隣にいたいって思ってたの。その想いが、ほかの何よりも力をくれたんだ。……言っとくけど、これは、まぎれもない本当のことだから」


 その衝動に駆られ、思わず従った瞬間。

 セリカは自分でも、あっと思った。だが同時、引き返すにはもう遅すぎるとも感じた。

 だから……無言のユーリに向け、息つく暇もない言葉の弾丸で、全身を襲う気恥ずかしさを覆い隠そうとするかのように、セリカは一気に続ける。


「自分でも驚いたけれど、このペンダントの光が、それを何よりもはっきりと、教えてくれた。『理屈じゃない、想いが人を強くする』って言葉の意味……私、今なら何よりはっきりと理解できる……!」


 熟れた果実のように赤く染まった少女の頬。

 そんな中でも、揺らがぬ意志の光に、勝気な瞳が輝いている。

 それが今、ユーリの顔をまっすぐ覗き込んでいた。


「う……いや、その、な」

 

 ユーリは、少女の強い瞳の光に、珍しくたじろぐような態度を見せたが、すぐに気を引き締め直したように。


「……セリカ。だがな、俺は……」


 その視線を真っ向から受け止めて。

どこか飄々ひょうひょうとしたいつもの仮面を脱ぎ捨て、身体を起こしたユーリが、ひときわ真面目な表情になる。


「俺には、やるべきことがある。実はな、そのために此処マギスメイアへ来たんだ。だから今はまだ……」


 今、どこか遠くを見つめているようなユーリの瞳の奥。

 そこにはまたも、いつかの光景が映し出されていた。

 夜な夜な見る夢。彼の心の底に刻み込まれた、罪咎つみとがの証。決して消えない痛みの刻印。そこは……異界。魔領域の底の底。


「ユーリ……逃げのびるの。生きて、生き残って……! せめて、あなただけでも……」


 遠くから吹き渡ってくる北風の残響のように、“彼女セレスティア”の声が耳に響く。ユーリはそっと目を閉じ、固く唇を噛みしめた。


 まぶたの裏に、あの光景が蘇ってくる。

 霜が降りたように凍てついた、彼女の長い睫毛まつげ

 かつての美しい澄んだ色を失いかけている、その哀しげな瞳。 


 みるみるうちに凍りついていく、以前は白磁はくじのように美しく、なめらかだった肌。細く優雅だった指が、震えながらユーリの頬を撫でて……そして……


 ごうっと、記憶の中に吹雪が走り抜け、真っ白い氷風の中に全てをかき消していった。


 そこで、ユーリの意識が“現在いま”に戻る。

 再び目を開け それから真剣な目の光とともに、彼が再び言葉を紡ごうとしたとき。セリカの白い手が、不意にユーリの言葉を押し止めるように動いて。


「ううん、無理には言わないで……そんなつもりじゃなかったんだ」


 その声は、うって変わってどこか、弱々しく……


「……分かってるわ、分かってる。私、勝手だよね。ユーリ君のこと、そんなに深く知っているわけでもないのに」


うつむき加減の少女の表情は、ユーリからはちょうどの影になって、はっきりとは窺えない。


「だから、こんな気持ちも言葉も、全部……全部、自分の勝手な都合の押し付けだ……! わ、私、なんだか自分で自分のことが……も、もう! なんでこんな風になっちゃったんだろ……」

 

「おい、セリカ……」


 小さく頬を掻きながら、ユーリが苦笑しながら、どこか慰めるように言いかけた時。

 セリカは唐突に立ち上がると、まだ上気した頬のままで、慌てたように言う。


「わ、私、もう行くね……! ティガも、きっと待ってるから! お願い、ユーリ君。あとで、必ず教室に戻ってきて……。絶対に、どこにも行かないでね? 私たち、まだまだあなたに教えてもらわなきゃいけないこと、あるんだから!」


 言いながら一度だけ振り返ると、セリカはそのまま、赤くなった頬を手で押さえるようにしつつ、くるりと背中を見せて駆け去っていく。


(なんだ、そりゃ。まくし立てるだけまくし立てて、自分だけ逃げ・・やがって……ずいぶん勝手なヤツだな)


 心中で呆れたようにそんなことを思いつつ、ユーリは小さく呟く。


「はあ……だが、さすがに少し動揺しちまった、よな。未熟者みじゅくもんだな、まだまだ……俺も、セリカあいつも」


 そんな胸中の思いは苦々しく、けれどどこか、それだけでもない。

 心の底には、かすかな嬉しさのようなものがある。

 まだそんな人間らしい情動を幾分かは持ち得ているらしい自分……それを喜ばしく思うかのような、不思議な感覚が。


 しばしたたずんでいたユーリは、ふと、春の風が吹いてきたことに気づき、見渡す限りに晴れ渡った青空を見上げる。


 小さく溜め息をつきつつも……自分がいつの間にやら唇の端に、微笑めいたものを浮かべていることに彼は気づいた。


(結局は悪くない気分だった、ってことだろ、ユーリ……たまに人間の真似・・・・・をしてみんのも、よ……)


 やがて彼の鋭い目は、見上げる空の一点に、いつか一羽で空を舞っていた、あの夢尾鷹ゆめおだかの姿を認めた。


 その小さな影は、しばらく高空でふらふらと風に揺れていたが、それがふっと急下降したかと思うと――たちまちのうちに、遥か荒廃野の彼方を目指して、悠然と飛び去っていく。きっと、そこには仲間たちや家族の待つ巣森すもりがあるのだろう。


 そんな光景を見ながら、ユーリは内心で、再びひとちる。


(そうだな、結局……人の群れの中に還るしかないじゃねえか……)


 その時、いささか古風な鐘のが、春風に乗って耳に届く。

 それは確かに、彼の学び――伝統ある魔術の殿堂にして英雄の鍛錬場たるマギスメイアから鳴り響いてきた、始業のベル。


「さて。風立ちぬ、いざ……ってか」


 誰にともなくそう発して……校舎の方に足を向けて、ぶらりと歩き出そうとして。


 再びもう一度だけ、皇国の影の英雄は、世界の果てまで届きそうな、巨大な蒼穹そうきゅうを見上げる。


 皇都の外れに広がる、由緒正しき遺跡の丘、パラディーノ。

 その天辺で空を見上げる少年の……春風にあおられた髪が、大きくそよぐ。


 深い深い蒼で染め抜かれた大空の下、萌え出ずる緑に覆われた丘の上を……今、遥か古代から世界を巡り続ける、悠久ゆうきゅうの風が渡り行こうとしていた。


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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

本作第一部はこれにて終了となります。


もし少しでも「面白い」「続きが読みたい」と思われた方は、大変お手数ですが、「スマホなら目次&広告下、PCなら画面右サイド側」に表示される★にて評価いただければ、とても嬉しく思います。


仕事の合間をぬって、にはなりますが、第二部の構想だけはきちんとありますので、どうか、気長に再開をお待ちいただければ幸いです。

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