第14話 こどものころ、どうしても理解できなかった出来事
自分が小学生くらいの頃を思い出すと、ほんと、理解できないことっていっぱいありました。
なぜコンビニには、上下黒のスウェットに金色のネックレスをつけたお兄ちゃんたちが、便所ずわりをしてタバコを吹かしていたのか。
なぜ、米軍基地の近くには、派手な化粧をした日本人女性たちが、あちこち立っているのか。
なぜ、夜になるとゴットファーザーを鳴らしながら疾走するバイクの集団が登場するのか。
いやあ、わからない事だらけでした。
でもこういう景色って、大人になったらすぐ、察しが付いてしまう状況なんですよね。
1つ目は、ちょっとイキった学校の不良たちが、娯楽施設が付近にないからコンビニをアミューズメントパーク化させているという状況だとすぐわかるし。
2つ目は、米軍人たちのナンパ待ちでしょ。
3つ目は、近辺の暴走族の集会でしょ・・・。
おっと、私の住んでいた地域の治安の悪さが浮き彫りに・・。
そんなこんなで、本日は短編のご紹介。
主人公は、受験勉強に勤しむ小学生。小学生で受験勉強、えらいですね。本人が目指していくなら個人的には応援します。
で、彼が出会う、(彼にとっては)不思議な現象への「好奇心」のお話。
この小説のすごいところはね。
自分が童心にかえったような気持ちになれるんです。
「次はなにがおこるのかな」「いったいこれはどういうことなのだろう」
子供の頃は、そんな「わくわく」でいっぱいでした。
でも大人になって、ものを知れば知るほど、死んだ魚の眼みたいな無感動な人間になってしまうんです。
どんどん、達観していって、驚いたり、どうしようもないわくわくを抱えて探求したりということが少なくなる。大人になってもそうした好奇心を常に持ち続けている人もいますが、大半の人は、毎日に追われて、「好奇心」が薄れているのではないでしょうか。
そんな「好奇心」を失った皆さん。
こちらの作品を読んで、失った童心を取り戻してみませんか。
好奇心
作者 サンダルウッドさん
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