毎度このコーナーを書く時、だいたい対象となる作品を読み切るか、キリのいいところまで読んで紹介文を書いています。

ですが。

出会ってしまったのです。一話目を読んで、もう、「これは…すぐにでも紹介したい！」という作品に。

なぜかと言うと。

一話目が素晴らしすぎたのです。

物語の冒頭って、プロローグという形で、この先の物語に出てくる場面とかを、ダイジェスト的に紹介したり、作品を象徴する印象的なモチーフを持ってきたり。

作者様によって様々な工夫をされているものだと思います。

で、この物語のすごいのは。

犯罪者の自供文から始まるんです。

ただ、この自供文は、なぜこの人が犯罪を犯したのか、を理解させるだけではなく。

この自供文を読むと、この物語の世界観、社会背景、人々がこの世界でどんな暮らしをしているか、が、自然にわかるようになってるんです！

衝撃です。こんな衝撃的な始まりは、初めてでした。

一話目なのに、作者様の技量の高さ、その創造力に感動すら覚えました。

もちろんこの先も読み進めて、最終的にレビューを書きたいなと思っていますが。

あまりの衝撃に筆を取っておりました。

是非皆さんも、この物語のページを開いてみてください。

蒸気の中のエルキルス

作者上津英さん

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