GPS衛星など新しい衛星の話題
大国誠
第1話
ここでは、日本の最新衛星のいくつかを見ていきましょう
日本のH-2Aロケットの打ち上げ成功し
最新の発展型GPS/準天頂衛星システムを
搭載した みちびき衛星の正常な分離と
軌道投入も確認されました
ちなみにH-2ロケットは開発主体はJAXA
そして打ち上げ等の業務は三菱重工が
2007年からH-IIA型ロケット
2013年からはH-IIB型ロケット
このように両方とも担当しています
オンタイム成功率は予定日の通りに
打ち上げることの成功の割合です
JAXAでは9割の成功率となっています
トラブルなどで再打ち上げとなると推進剤
や冷却材などの再充填などで費用もかさみます
みちびき衛星
投入されたみちびき準天頂衛星システム
について 少し見ていきましょう
これまでのGPS衛星の精度がm級だったのに
対して cm級測位補強サービスとなる
QZSSが搭載されており 今後大いに
我々の生活に役立つことでしょう
QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)
みちびきは米国のGPSと組み合わされて
使用されますが 独自のセンチメータ級
測位補強情報 L6信号を送信します。
そのために受信するための専用機が必要です
また日本の専用機ですから 当然
日本上空の軌道に存在するわけですが
この高仰角(昼時の太陽の位置のイメージ)
の衛星のポジションが高精度に繋がります
というのも仰角が低いと谷間などには届かず
更にマルチパスによる誤差(電波がまっすぐに
飛ないで構造物に反射などしてから受信される
こと)も多く そうなると正確な位置情報が
得られにくくなります
更にみちびき衛星にはサブメータ級測位補強
という支援のための設備があり、これによっても
精度の高い位置情報を得ることができます
これだけの新型GPSを持っている国は
世界でもごく限られた国しかありません
レーザ通信搭載のデータ中継衛星打ち上げ成功!
観測から高速データ送受まで整う
日本の宇宙機の中に新たな衛星が加わりました
LUCAS光データ通信システムを搭載した新型の中継衛星です
まずは打ち上げ成功の様子から見ましょう
H-IIAロケット43号機によるデータ中継衛星1号機
光データ中継衛星の打上げ結果について
三菱重工業株式会社は、種子島宇宙センターから
2020年11月29日16時25分に、データ中継衛星1号機
光データ中継衛星を搭載したH-IIAロケット43号機
(H-IIA・F43)の打上げを予定どおり執行しました。
ロケットは計画どおり飛行し、データ中継衛星
1号機・光データ中継衛星を正常に分離した事を
確認しました/三菱重工の発表より
観測監視から高速データ送受まで整う
今回、打ち上げられたデータ中継衛星を含め
日本は本年度までに観測をレーダで行う
情報収集衛星を6機 カメラで行う光学型
を7機打ち上げてきました
今回の中継衛星はそうした情報収集衛星の集めた
データを高速で送受信するための役割を持っています
続いてそのレーザ通信システムについて
見てみましょう
JAXAで開発されたLUCAS
Laser Utilizing Communication System
目に見えない波長域のレーザによって
衛星間の通信が行われます
LUCASの通信容量は1.8Gbpsでそれまでの
DRTSの7倍以上の高速通信が可能となります
GPS衛星など新しい衛星の話題 大国誠 @hamayaxfv01
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