第5話 バカとハサミは使いよう

「笑一そっち行ったぞ!」


「任せろ!覚悟しろぉぉぉ」

俺は今壮絶な闘いの最中だ!

この勝負に負けると言う事は即ち

俺の負けだ!


「笑一ヤバい!コイツ強いぞ!」


「一気に決着を決めてやる!」


匂井さんと俺はは急に仲良くなったと

思ったら意味の分からない事を日々

頑張っている

今も全力でコーラを500mlを

一気飲みして睨めっこをするゲームにハマっている

2人がバカ騒ぎをしていると

クラス最強の睨めっこ将軍こと

クールイケメン星の出身で世界の中心に自分が存在していると思っている

その名をイケメン王子!


イケメン野郎は一気にコーラを

飲み干して変顔を始めた!

俺だって負けていられないからな

顔面崩壊レベルで変顔見せてやるぜ!

イケメンはスカした顔で微動だにしない!

笑わずに耐えているが

イケメンに異変が!

肩をビクッと動かし

イケメンから出てくる吐息を我慢している

だがイケメン野郎の我慢も限界を迎えた


「ヴぇぇぇぇぇぇ!」


イケメンは顔からは想像出来ない

吐息を漏らした!

俺はそれを聞いた瞬間に口を大きく開けて笑ったが

笑い声と一緒にドデカいゲップが教室に

轟いた!


クラス中が笑っていると教室の扉が開いた

見慣れないマッチョが入って来た


「おい!この教室には照美笑一と言う男が居ると聞いた!俺と勝負をしろ!」

突如現れた漢は見た目が漢の中の漢に

気になる事があったから聞いてみる事にした


「笑一ヤバいぞアイツの」

太郎は漢を見て俺を止め様なんて心配性だな

でも聞かなきゃ始まらないだろ

「お前は誰だ!」


「俺か?俺はこの学園の風紀を守る風紀委員会委員長の【綿飴好男】だぁぁぁぁ

お前を生徒会長命令で勧誘に来た!」


「その前に1つ聞かせろ!お前の格好は

どう言う事だ!」


漢の中の漢、彼を周りはそう呼ぶ

ふわふわした綿飴の様な顔に屈強な肉体

その肉体を隠す様に羽織る服装は

袖を切り落とされ革ジャンにふんどし姿

まさに漢!


「これは俺の制服だ!」


「TKB学園には9人のぶっ飛んだ猛者が居る

生徒会長・生徒副会長・議長・風紀・庶務・書記・会計・広報・監査

彼等を裏ではこう呼ばれている

【えっ!誰?生徒会?この学園にそんなのあったの!】

存在が幻に近い組織だよ!」


太郎は匂井に説明をしていたが

匂井は綿飴先輩の頭をもぎ取り食べていた

それを見た俺は匂井に近づき拳を上げた


「笑一止めろ!匂井さんもわざと食べてる訳じゃないんだ!殴る必要は無いだろ!」

太郎が俺を止める声が聞こえた!だが無理なんだよ!このふざけた女を!

太郎は俺が拳を振りかざした時に目を瞑ってしまった

俺が女を殴るなんて!って太郎は思ったんだろうな


「うんうん?ちょっと湿ってるなぁ?」


太郎がゆっくり目を開けた


綿飴先輩の頭をもぎ取り貪る俺と匂井2人の姿が太郎の目に飛び込んできたんだ

静に食べられる先輩は腕を組みながら

仁王立ちをしていた


「照美!この先輩やっぱり強いね!私達の攻撃が全く効いていないわ!」


匂井は少し苦しそうな表情でお腹いっぱいになつてきてるな!

それにしてもこの綿飴は元に戻るのかな?


「ここからは俺の世界で勝負だ!綿飴マン!」


「ここは!どこだ!」



「綿飴さん貴方はどうしていつも私を置いていくの?私は貴方と居たいのよ」


「お前は誰だ!抱き付くんじゃない!」


「なんで私の事を忘れるの!酷いじゃない」


「止めろ!俺には女は居ないんだよ!」


「笑子よ!照美笑子よ!」

私は照美笑子!笑一なんて男は知らないわ

私はセクシーで大人の魅力に溢れるのよ

多少ガチムチな体にちょっと悩みがある

ピュアな女の子よ


「貴方忘れたのこの貝殻?」


「なんだ?俺はそんな物をやった覚えはないぞ?」


「ひどい!貴方がくれたアサリの味噌汁の

殻じゃない!」

綿飴さんがくれたから大切にしていたのに

忘れるなんて私の事なんて遊びだったんだわ

どうして私はこんな人を好きになったのかしら

嫌い!もう見たくないわ、でも私あの人をまだ好きなのよ(泣)


「おっおいお前を泣かせるつもりは無かったんだ、だからその涙拭けよ」


「そんな優しくしないでよ!もう嫌い!」


「ごめん」



「笑一!戻ってきたか!」

太郎どうした?そんなに大きな声を出して

まぁ綿飴は俺に負けたんだろうな

片膝付いて動けなくなっているな


「太郎、匂井!コーラ睨めっこやろう!」


「待て!照美笑一俺はまだ負けてないぞ!

あんな女に嫌いと言われたぐらいで俺の心は折れない!」


なんだ?まだ戦うつもりか?

って匂井!どうした綿飴に急に近づいて!

告白か?告白するのか!


「綿飴先輩?その服装は気持ち悪いですよ?」


「うっ!」


綿飴は匂井の言葉がとどめになったのか

急に倒れたな?てか下半身ふんどし姿

漢をどうやって廊下に出すか?


「綿飴君は負けましたか?まぁ彼が君と戦っても何者出来ないのは分かってましたけどね?」


誰だ!何処から声がするんだ?


「ハハハハ!私を見つけられないようだな?」


どこからだ!教室中を見渡すがどこにも

怪しい奴が見当たらないと言うよりも

教室中に変な奴しか居ないから

太郎の存在が逆に目立つ!

太郎なんでお前は誰だ高校生デビュー

ちゃんとしないんだ!

最初はボケをしてたじゃないか!


「笑一!なんで俺を見てるんだよ!」


「太郎?お前もふざけて良いんだぞ?

コーラ睨めっこやるか?」


「えっ!良いの!やりたかったんだよね!」


「甘えるなぁぁぁ!1人でやってやがれ!悪霊退散!退散!退散!退散!」


「笑一やめろ!急に消しゴムのカスなげつけんだよ!」


「匂井!お前も悪霊を除霊するんだ!」


「分かったわ!ヨォヨォ退散発散降参

悪霊?分量?俺達なんの為に戦ってる?」


「なにを匂井いきなり歌い出してんだよ!

大した上手くないラップだし!」


「うるさいわね!別に何でも良いじゃない!」


「てかお前達いい加減にしろよ!人の事を悪霊だなんだってプリン持って来ないと許さねーぞ!」


「フッ隙だはけじゃないか!お前達をまとめて倒してやるぞ!照美笑一覚悟しろぉぉぉぉ」


「なんてね!プリンプリンプリンちゃん

私は世界で1番のアイドルなのよ」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」

フッ現れたな!お前は生徒会の庶務を

任されている

ブラック星出身のロウドウ・イキガイ!

こんな強敵を教卓の中に隠しておくなんて生徒会長も本気らしいな


「太郎!匂井!イケメン!あとローション

俺の仲間になれ!俺達5人は学園最強の

四天王だ!

俺達をTKB学園の三羽烏と名乗って

生徒会と戦うぞ!」


「ローション!マットを用意しろ!

生徒会室に乗り込むぞ!

生徒会室に突撃訪問だぁぁぁぁぁぁ!」

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最高な青春時代 ネムネムZzz @nemunemu0326

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