第11話
「お母様!帰りましょう!」
ビリ
「早く!」
ビリ
「なんてこと!えぇ帰りましょう!馬車を!」
チュンチュン!
「チュンチュンちゃん達 お疲れ様!上手くいったようよ」
(仕返しできた?)
「えぇ 次はネズミちゃん達の出番よ」
(任せて もう出来てるよ 乗り込んだらチュ―)
「マシュ―様 あの方々は…」
「王宮での舞踏会でドレスが破れるなんて……ふふふソフィア殿を苛めてきた報いってやつかな?ふふふふ」
でもあの小鳥さんは いつも居てくれてた小鳥さんに凄く似てるんだけど 気のせいかしら?
そんな事を思いつつ 彼女達が下がっていった方向を見ていると
ガタ―――ン!!!
「キャ―!」
舞踏会に出席していた貴族達が 馬車止めの方を見に行くと そこには車輪が折れて外れている馬車が1台 その入り口には 重なりあった あの親子が
ビリビリのドレスが痛々しく それに輪をかけて顔や体を打ち付け 三人で地面に転がっている
「ぷ」
「ぷぷ」
「ぷぷぷ」
「あはははは!」
馬車の下からネズミが数匹
チュ―
「ネズミちゃん成功よ!ご苦労様!」
マ―ガレット
(仕返しできた?)
「勿論よ!無事に帰ってね!」
(うん!)
ワンワンワンワンワンワンワン!
犬が一匹 地面に転がっている親子に吠えかかる!
「キャ―!」
「犬よ!噛まれる―!」
ボロボロのドレスを抱え ボロボロの体で 靴も脱ぎ捨て走り出す親子
「あはははあはははあははは!」
マ―ガレット
「ワンちゃんも 大成功よ!」
(仕返しできた?)
「勿論よ! お疲れ様!」
わぉ~~~ん!
それを見ていたソフィアは
あのネズミちゃんもワンちゃんも まちがいないわ お家にいたあのコ達ね じゃさっきの小鳥さんも 私のために!
無事に帰れるかしら?
「ソフィア殿?」
「あの方々 お家に帰れるかしら?」
「ソフィア あの親子はもう うちには帰れないよ 帰っても捕まって 牢獄だよ」
「お父様!」
「あの親子は 私やお前の財産を勝手に使っていた おかしいとは思っていたから 前から調べてはいたんだが なにより私のソフィアを苛めてきたいたのだから その罰はきっちりと受けてもらわないとね だからあそこには 帰れないのだよ 」
「そうなのですか」
「ソフィア ホントに私が馬鹿な事で お前を置いていって 本当にすまなかった 許しておくれ」
「お父様 大丈夫ですわ それに帰ってきてくださいました」
「ありがとう ソフィア」
「アンバ―伯爵殿 このような所で申し訳ありませんが ソフィア殿を、俺、私の妻になってもらいたいのですが お許しをいただけますでしょうか?」
「本人が良いと言うのだ 問題はないよ ただ寂しい辛い思いをさせてしまった その私の分まで幸せにしてほしい これはお願いだ」
頭を下げる伯爵
「ありがとうございます!必ず幸せにします!」
「あなた 忙しくなりますわ 公爵家とアンバ―伯爵家との婚姻ですわ!気合いを入れてやらなくては!こうしては いられないわ!セバスチャン!」
「奥様」
なぜ王宮の舞踏会にいるんだ お前……
「やりますわよ!」
「もちろんでございます!」
「帰るわよ あなた!」
「え?もう?」
むず 怪物の様な公爵の首根っこを掴み馬車に乗り込もうとする奥様
それから半年後
雲一つない 真っ青なマシュ―の瞳のような空のした
王族のご臨席のもと ずっと語り継がれるような結婚式が行われました
「お母様 あそこで 教会で結婚式みたいです 何か貰えるのでは。」
「私 お菓子が食べたいわ ずっと食べてないもの」
「そうね いってみようか」
「うわ なんだこの女達は!これじゃシンデレラだな」見物人に石を投げられて退散いたしましたとさ
シンデレラは騎士様に拾われる 来 @kakusan0102
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