絵本のような語り口で描かれる、キコちゃんのおつかいの物語。 元祖童話風、と表現して正解なのかどうか、自信はありませんが、あたたかな世界観の中にややダークな雰囲気。作品自体が柔らかく作られているだけに、このギャップが得も言われぬスリルを掻き立ててくれます。 ぜひシリーズものとしても読んでみたい作品でした。もしあれば続編に期待です。
やさしくあたたかい文章で描かれる少女のおつかい。少女は何者か?ナナカマドをもらおうとした老婆は?そして猟師は?なんだかハラハラする展開も挟みつつ、キコのおつかいの様子が描かれます。彼女のおつかいを最後まで見守っていてください。最後にはほっこりすることうけあいです。