第2話

「これで全部よ。今からあなたは2年A組のクラスに行ってちょうだい」


「…うっす」


姉ちゃんにそう言われた俺は院長室を出る。


「……2年A組っと、ここか」


2年A組と書かれたプレートを見つけた俺は容赦なく扉を開く。


そして注目が俺に向く。

さっきまで外まで聞こえるくらい騒がしかったのに静まり返った。


俺は教卓まで歩く。

流石はこの王国が誇る魔法学院。教室もでけえ。

俺はクラスを見渡す。


(席は15で人数も15。列は横に前列7人、後列8人か。)


「…誰ですか?」


前列のちょうど真ん中に居る、茶色の髪を後ろに伸ばした金色の瞳をした美少女に俺はそう問われた。


「俺は急遽このクラスを持つことになった、カルス・ニーヴァスだ。」


「ニーヴァスって学院長先生の…」


「弟だ。」


ザワザワし始めた。


「てことは先生も強いんですか!?」


お調子者っぽい男の子が話しかけてきた。


「魔法は使えない」


ポカーン


クラスに沈黙が訪れる。


「…は?なんでこの学院に来たんですか?ここが何処かわかってるんですか?魔法を使えない人間がこの学院に足を踏み入れないでください」


なんか茶髪の女の子が言ってる。

よし!


「授業を始める」


「無視しないでください!」


「お前がうるさいんだよ」


俺は耳をほじくりながら言う。


「大体な?魔法魔法ってお前らにゃ早すぎるわ」


「使えない人が言わないでください!」


「そーだそーだ!」


同調し始めた。


「教科書どこまで進んでるんだ?」


俺は無視する。


「246ページです」


大人しそうなメガネをはめた少女が教えてくれた。


「おう、ありがとな」


俺は教科書の内容を見た。


生徒全員が固唾を呑んでそれを見る。


俺はそのページの一部を見て教科書を閉じた。


そして、


「わからん。自習」


教科書を枕代わりに机に頭を乗せた。


「ふざけないでください!」


茶髪の女の子が投げた教科書は俺の頭に見事にヒットした。

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魔法学院の教師はダルい サーモンエビマヨピーマン寿司 @ttttttttyyyyyyiiiii

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