魔法学院の教師はダルい

サーモンエビマヨピーマン寿司

第1話

「は?魔法学院の教師になれだって?」


俺は姉の口から出た言葉に驚愕した。




数分前


「この本もそろそろ飽きてきたなー」


そうベッドの上で呟くのはカルス・ニーヴァス


両親は昔に死んでいて、姉のスネをかじりながら生活しているニートだ。


「姉ちゃんにまたなんか買ってもらお」


そう言いカルスが寝ようと布団を被ると


突如部屋のドアが開いた。


「カルス!あんたにいい事を提案してあげる!」


そう部屋に入って来たのは金色の長い髪をなびかせ、緑色の目をした美人…


「…なんだよ姉ちゃん。俺今から寝るとこだったんだけど」


カルスの姉、アイ・ニーヴァスだ。

王も認める魔法の天才だ。

更にはあの天才しか入ることが許されない魔法学院の学院長をしている。


「あんたはもう寝てる暇なんかないのよ!あんたには明日から私の学院の教師になってもらうわ!」


そして序盤に戻る。


「は?魔法学院の教師になれだって?」


「そうよ!私の学院の先生が1人辞めて人手が足りないの!」


「いや俺魔法使えないし」


「教えるだけでいいのよ!て言うかあんた魔法は使えなくても“あれ”があるでしょ!!」


なんと姉ちゃんは学院長と言う権力を使い俺を働かせる気らしい。


「そりゃさ?姉ちゃんは王様にも認められる魔法の天才だけどさ、俺は違うんだよ。だからこの話は…」


「受けるのね!因みに拒否権など始めっからなかったわ!」


何故聞いた。



翌日


「辞めて姉ちゃん!行きたくない!行きたくない!」


とある家の玄関で、腕を引っ張られながらみっともなく泣き叫んでいる男がいます。


「俺は働きたくない!嫌なんだ!」


カルスでした。


「あのね?カルス。私はどんなきっかけでも良いからあなたに働いてほしいの。カルスの将来が心配で私…だからお願い。行きましょう?」


「姉ちゃん…」


俺は姉ちゃんの言葉に胸打たれた。


(ちょろ)

↑姉の心


「だけど俺家から出るとやる気が…」


「行きましょう?」


こうして俺は姉ちゃんの圧に耐えられず引きずられながら連れて行かれるのだった。

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