編集済
読み終わってしまったぁ……! すっごく良かったです!
終盤に向かうにつれて、人間誰もが嘘と共に生きてるなぁなんて感じながら読んでいました。オオカミ少年の嘘吐きとオオカミの牙のイメージです。自分を守るためだったり、他人を守るためだったり、根も葉もない噂で自分が面白おかしく過ごすためだったり、他人を傷つけるためだったり。同じものでも使い方次第で全然性質が変わってくるなぁと多面性を感じました。
描かれている人間達も同じで、一筋縄ではいかない心というものに多面的に光や焦点を当てて、様々な形や色を見せていただき、たくさんハッとさせていただきました。
人間が困難を乗り越えていく様も美しいですが、私は悩み迷い葛藤し生きようともがく様もすごく人間らしくて美しいと思っています。そういう様が丁寧に鋭く描かれていて、本当に心に響きました。
物語や人間の描写だけでなく、使う表現や語句などもとても美しいと感じながら読んでいました。
ミルクティー色の髪が提示されるたびに、冒頭の自販機も思い出してました。
……心揺さぶられた事が多すぎて全てを文字にすることができません!
こんなにも素晴らしい小説をありがとうございました。読めて良かったです! 出会えて良かったです!
作者からの返信
きみどりさん!最後まで読んでくださってありがとうございます😭
「人間は誰しも嘘とともに生きている」私も同意します。よく優しい嘘なんて言いますけど、相模の嘘は彼自身にとっても周囲の人々にとっても優しくない嘘でした。そんな嘘を纏わないと自分を守れないような生き方はとても苦しかったと思います。本作は深琴視点での相模の嘘を取り巻く物語なので、まさにおっしゃる通りオオカミ少年と牙(獰猛さと防衛本能ゆえの攻撃性)の2つのイメージを込めたタイトルになっています。的確に読み取っていただけて嬉しいです!
きみどりさんには、時には私ですら気づいていなかった彼らの心の動きを、いつも敏感に感じ取って、そして言葉にして私に教えていただいて、その度に彼らの心がひとつ報われたような気持ちになっていました。ミルクティー色の髪と自販機の描写なんて、冒頭のやり取りを覚えている人がいることすら驚きなのに、見た目と中身が違う相模を表す象徴のような出来事になっていることに気付かされて、今とても驚いています。
こんなに素敵な読者様に出会えて、私も報われたような想いです。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
読了しました!
一年ほど前に書き終えている作品のようですが、おくればせながら完結おめでとうございます、と言わせてください。お疲れさまです!
たいへん面白く読み終えました。
恋愛だけでなく、青春ドラマ、人間ドラマの物語だったと思います。作中に登場する人物たちの素直な感情、複雑な気持ち、機微などを丹念に描いておられて、作者さまの筆力を感じました。
おかげで作中の世界観にすんなりと入りこましたし、楽しむことができました。
素敵な小説をありがとうございます!
作者からの返信
キャスバル様、大変丁寧なコメントをありがとうございます!おっしゃる通り、本作では恋愛を主軸にしつつ恋愛以外の人間ドラマを丁寧に描くことを目標としていました。そうした作品の性質や、登場人物たちの心の動きを読み取っていただけてとても嬉しいです。
キャスバル様のように文章に秀でた方に褒めていただけるのも光栄です。励みになります。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
コメント、失礼いたします。
読了させていただきました。
お互いに心の染み付いてしまったモノをさらけ出し合って、
支え合える関係… とても素敵だと思います。
愛を確かめ合うために、身体を重ねることも大切だと思いますが、
そこに心を重ね合わせることをしなければ、単なるセフレになってしまいます。
この物語は、恋愛というジャンルに収まり切らず、
心の在り方を問い、心の重ね方を指し示す「心の物語」だと感じました。
若く不器用なふたりが自身の心の在り方に悩みながら、
必死で心を重ね合わそうとするその姿は、読む者の胸を熱くさせ、
そこにある赦しに、ただただ心を震わされます。
ステキな物語をありがとうございました!
とても面白かったです!
(カクヨムコン期間中に読了できて良かったです…)
作者からの返信
下東様、いつも大変丁寧なコメントをありがとうございます。心の物語...まさに執筆当初のプロットに定めた作品の本質です。異なる心をもった2人が互いを独立した1人の存在として認め合いながら、心の重なり合う部分を探していく。抱えた痛みに寄り添い、異なる部分すらも慈しむ。まさか赦しというキーワードまで読み取っていただけるとは。
いつか作品の根底に赦しと救いがあるのではと考察してくださったこともありましたね。下東様の考察の鋭さに、最後まで驚かされることばかりでした。こんなにも深く物語を読み取っていただけて、この上なく光栄です。
素敵な読者様と出会えたことを心から幸せに思います。最後まで見守ってくださりありがとうございました!
すごくよかったです。来月のアルファの恋愛小説のコンテストに応募するつもりだったので、勉強のために読ませていただきましたが、ちょっと、このクォリティは異次元でした。
とくに「心情」の表現にリアリティがあって勉強になりました。本当にいい作品をありがとうございました。
作者からの返信
たくさんの嬉しいお言葉をいただけて光栄です!
私なりに恋愛と真剣に向き合った結果、このような作品となりました。多くの人の求める一般的な恋愛小説と比べると、ときめきやきゅんとする要素は少ないかもしれません。恋愛小説として参考にはならないかもしれません。
それでも、こんな少し変わった恋愛があってもいいのだと、恋愛は人生を構成する一要素に過ぎないのだと、みじめで苦しくても美しいものなのだと、恋愛の解釈を広げる一つのきっかけになれたなら幸いです。
特に心情の描写には力を入れたので、こうして読み取って、褒めていただけて本当に嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
片翼ではなく、片割れ。すごくいいですね。
二人らしい境地にじんわりとした余韻を感じてます。
良き物語をありがとうございます。
作者からの返信
欠けたままでも生きていけるし、欠けている自分を肯定してあげる。だけど時々欠けた部分が痛んだら、寄り添ってその痛みを和らげてあげる。そうして次の日からはまた1人で立ってみせる。なんというか、私の思う人間関係の理想の形みたいな感じです。
背負った罪も傷も消えないまま未来へと踏み出していく。完璧なハッピーエンドではないし、終わりでもない。ここからが2人の本当のはじまり。青春は人生のスタートラインなんですね。
回り道しすぎた2人の物語を見届けていただけて幸せです。最後までお付き合いいただきありがとうございました!
完結おめでとうございます!
最後まで楽しませていただきました😊
紆余曲折しながらも、思う力は何よりも強いですね。二人なら、肩を貸しあって乗り越えられると思います。
柳先輩や友人たちにも、よい未来が訪れますように。
素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
最後までお付き合いいただきありがとうございます!
きっと散々迷って何度も衝突したおかげで、2人だけの生き方を見つけることができたのだと思います。
苦痛の多い人生でも、過去の行いを償うために1歩ずつ、時には肩を借りながら2人で歩んで欲しいですね。
柳も過去を乗り越えて未来へと歩き始めました。彼らの人生にたくさんの幸福が訪れることを私も祈っています。
これまでたくさんの応援ありがとうございました😊
あ〜終わってしまったかあ〜
読み終えての素直な感想です。
もう少し、金森さんと相模くんの心に合わせて揺られていたかったなあ〜などと思っていたりします。
10代の頃の恋愛ってまだアイデンティティも不確かで、自分の全存在をかけたような緊迫感がありますよね。そんなヒリヒリとした感情の機微をうまく表現されていて、青春時代の甘く切ない恋心を思い出したりしました。素敵な作品を本当にありがとうございました!
作者からの返信
最後まで見届けていただけて嬉しいです!
見ているこちらが焦れてしまうほど不安定で、がむしゃらで、脆くて痛々しい思春期の恋愛こそ、人生で最も鮮やかに映るものだと思います。相手が替えがきかない存在のように思えて、1つしくじると人生の終わりのような絶望に襲われてしまうほど切羽詰まった青春の未熟さを敏感に感じ取っていただけて光栄です。
相模たちの心に寄り添っていただけたこと、本当に嬉しいです。最後までお付き合いいただきありがとうございました!
完結、おめでとうございます。
胸が苦しくなる素晴らしい恋の愛しさを思い出しました。
何よりも心理描写の素晴らしさ、登場人物の個々のあつみ、散りばめられた伏線、どれをとっても凄いの一言です。
勉強させて頂きました。
素晴らしい物語を、ありがとうございました!!
作者からの返信
ありがとうございます!
思春期の青さ、痛みを生々しく描きたいと心掛けていたので、拙作を通して恋をするという感覚を味わっていただけたことが本当に光栄です。
登場人物ひとりひとりの生き様にも着目していただけて嬉しいです!メイン2人だけではない、全員の人生が感じられるような作品に仕上がっていれば幸いです。
どうか彼らの物語があなたの心に寄り添えるものでありますように。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
壮大な人生のお話でした…!真っ直ぐな人達が傷つく過程を見るのがつらくて、途中で目を背けたくなったりもしましたが、この作品に出会えて本当に良かったです。
最後は深琴ちゃんと相模くんにとってまだ傷の残る場所で終わったのが鳥肌でした。傷つくけど、乗らないと遠くには行けない、旅の象徴の乗り物……。どのエピソードもそれぞれ情景が象徴的で美しかったのですが、ラストは特にそれを感じます。
そして、どの章が欠けてもここまでこれなかった、それぞれに深く影響し合っている関係性の重なりが大好きです(深琴ちゃんと柳先輩、深琴ちゃんと聖山くんが特に刺さりました)
ありがとうございます!
作者からの返信
彼らの人生を感じ取っていただけて光栄です!
作者としてもつらく苦しい場面はありますが、すべて2人が答えに辿り着くために必要なものでした。見届けてくださりありがとうございます。
ラストシーンについての考察もとても嬉しいです!過去を象徴する人のいないホームを、痛みを伴う未来の象徴である電車の車内から見送る…過去を捨て去るのではなく、苦痛も味わうような未来でも、過去を償うために2人で肩を寄せあって生きていく。伝わっていれば幸いです。
私も柳&深琴と深琴&亮司が特にお気に入りの組み合わせなので、共感していただけて嬉しいです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
完結おめでとうございます。とても面白かったです。
書き手としては、特に精緻な心理描写に関して、大変勉強になったというところが大きいです。
しかし読み手としては、感慨が深すぎ、なかなか言葉になりません。今喋ると「泣く」とか「しんどい」みたいな小学生並みの語彙になりそうです…ラストの電車のシーンを、すでにかなりの回数読み返して、その度に謎の深呼吸を繰り返しています…とにかくお二人のお幸せを願うばかりです。
ありがとうございました。気が早いかもしれませんが、次回作もお待ちしております。
作者からの返信
これまでたくさんの応援コメント、そして素敵なレビューをありがとうございます。
福来さんにいただけるコメントが作品を書き上げる活力となっていました。メイン2人だけでなく、その周囲の人物のことまで深く読み取ったコメントに唸らされるばかりで、いただいたコメントを本当に何度も何度も読み返しては幸福に浸っています。
「誰かが誰かに見つけてもらい、見つめてもらい、救われる」様を描いた本作で、福来さんに彼らの生き様を真摯に見つめていただけたことは私にとっても彼らにとっても最上の幸福だと思います。
作品や登場人物に真摯に向き合ってくださる素敵な読者様に出会えたことが、私の人生にとっても本当に幸せです。
どうか彼らの物語が福来さんの心に寄り添えるものでありますように。
次回作も応援に報いることができるような作品に仕上げます。
これまでたくさんの応援、本当にありがとうございました!
遅ればせながら、完結おめでとうございます。
そして、お疲れ様でした。
終わってしまうことがもったいなくて、読み終えてしまうことを躊躇ってしまう、
そんな作品に出会えたこと、そんな作品を生み出していただいたことに、
ただただ感謝です。
次回作も期待しています。美しい物語と、それを彩る彼ら彼女らに敬意を表して。
ありがとうございました!
作者からの返信
最後までお付き合いいただきありがとうございます!
嬉しい言葉をたくさんいただけて光栄です。
きっと彼らは今もこの世界のどこかで息をしているのだと思います。次回作もそんな彼らの人生を感じられるようなものにしたいと思っています。
甘くて苦しい青春の狭間で不器用に生き抜いた彼らの物語が、どうかあなたの人生に寄り添えるものでありますように。
たくさんの応援ありがとうございました!☺️
完結おめでとうございます、そしてお疲れ様でした!
深琴らしさ、相模らしさを何度も問い直しながら「二人らしく」に辿りつく道程が美しいエンディングでした。
二人の支えを「肩」で表現したのがとても好きです。
作者からの返信
市亀さんありがとうございます!
王道ラブコメの果てに2人だけの答えに辿り着くことができて私も安心しました。
相手の心に踏み込むことも上手に頼ることもできない2人が、それぞれ自立した人間として立ち上がるために寄り添う姿をどのように表現したらいいだろうと悩んで「肩を貸す」という結末に至りました。
更新のたびに反応をいただけて嬉しかったです。最後まで彼らの物語を見守っていただき、ありがとうございました!☺️
こんばんは、御作を読みました。
俺たちは痛みを感じた時に肩を貸せるように寄り添っている、というセリフと、その後の二人を見て、金森さんも相模くんももう大丈夫なんだなあ、と実感しました。
胸にいたく、せつなく、面白かったです。
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。物語が終わっても登場人物たちの人生は続いていく、ということを意識して、その後の2人の行く末を想像できるような結末にしたいと思って書いたので、そのように読み取っていただけてとても嬉しいです。
長い物語でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました!