兎堂くん、純粋に共感で懐いていただけだったのですね。自主映画の件も、相模くんや柳先輩に対する辛辣な態度も、恋愛という文脈で語られ、それを至上とするような風潮への反発だったようですね。しかし、誤解を受けることに対する反発が嫉妬と解釈され、さらに誤解を招くという、難儀な性質を持っている人でもありますね…
私も「男女→恋愛」という一元的な関係性の規定には違和感を覚えるタイプなので、兎堂くんの価値観と悩みには共感を覚えます。いつか本当の意味での、彼の「片割れ」が現れるといいですね。
作者からの返信
共感故に深琴を相模から庇おうとしていたのが、周囲からはまるで深琴に恋をしているように映ってしまう、実に厄介な男です。
物語の作者として、恋愛ジャンルの作品だからといって恋愛を賛美するつもりもなく、この世界の中に恋愛を人生の選択肢から確固とした意思をもって外した人もいるはずだと思いました。
いつかただの人間と人間として、恋とともに生きてくれる存在が現れてくれることを私も願うばかりです。
コメント失礼致します。
とても素晴らしい作品ですね。
文章が匠で、空間や色彩などをとても新鮮に感じました。
キャストも素敵でそれぞれの価値観に何度も頷きながら読みました。
縦横無尽な感情表現と言葉のスピード感や面白さなど驚きの連続でした。
私は文章が下手なのでとてもとても羨ましいです。
夢中になって読んだので、💗マークをつけ忘れてしまったりしました。
これからも何度も読ませていただきたいと思います。
💗マークが一度しか付けられないのが残念です。
これからも楽しみに、またお邪魔いたします。
作者からの返信
嬉しいお言葉をこんなにもたくさんありがとうございます😭
キャラクターの持つ価値観にも共感していただけたようで、作者としても光栄です!
また♡や評価までありがとうございます。紫恋さんのお気持ちに報いることができますよう、これからも精進して参ります!
ここまで夢中で読み進めていたのですが、兎堂くん…………最初に感じた鋭くて強い印象は、当たり前に恋愛を押し付けてくる世界への苛立ちだったのですかね。恋愛は出来ないけど誰かの隣にいたい気持ち、とても刺さります。多種多様な恋愛や関係のかたちがどれも鮮明に描かれているのがすごいです…。
作者からの返信
兎堂恋について深く読み取っていただけて嬉しいです!
恋は恋愛至上主義を押し付けてくる世の中に対してひっそりと抗い続けている人物です。恋愛をしなくても寂しくはないのに、世間はそれを認めてはくれない。寂しくはないけれど、この無力感ややるせなさを分かち合う誰かが欲しい。
そんなジレンマの渦中で深琴という同志を見つけたように錯覚し、彼女を恋愛から守ろうと奔走する姿すら周囲からは恋愛感情故の暴走と受け止められてしまう。難儀な人物です。
恋愛作品ではありますが、恋愛を賛美するような作品にはしたくないと考えて恋のような人物を描いてみました☺️