ラムネ
ぽとん。ラムネを一粒、コンクリートに落とす。沈んだそこから波紋が広がって、足元を通る。でも僕は立っている。沈まないでそのまま、立っている。
しゅわしゅわ、音が聴こえてきた。蝉の声が遠くなる。目を閉じれば、一層、ラムネの弾ける音が脳内で氾濫する。僕も弾けて炭酸に溶けてしまいそうだ。
お題「ラムネ」140字
掌編集2022 たぴ岡 @milk_tea_oka
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