このエピソードを読む
2023年8月4日 00:09
今回は香澄のピンチからの、鳴花の過去編ですね。前半部分、絶望の中で生まれた希望が光のように眩く感じられます。筋繊維が千切れる音を聞きながら咆哮を上げて立ち上がる鳴花の描写、めっちゃ痛そう。悲痛な決意に満ちた様子が受けて取れます。一瞬のうちに街を紫の肉の海に変えていく力に、鳴花の燃えたぎるような怒りを感じます。彼女がどうしてそこまで復讐にこだわるのか、十分に興味を惹きつけてから冒頭の謎解きを始めるので、過去編にすんなり入り込めました。新登場する3人の子たちは、それぞれいいキャラしてますね。特にフトシは一発で覚えられる個性が素敵です。みな一様の首飾りをつける施設……。子供たちは異色家によって、実験用に管理されているんでしょうか。なんだか犯罪の香りがしますね。エリはルッキズムの代表みたいなキャラで、外見コンプレックスを強くもつ鳴花と対照的なのがいいですね。きっと美人さんでツンケンしてるんだろうなって想像しています。ハルトは、素性も性別も知れない未知の鳴花に平然とボディタッチしてなだめています。透に通じる天性のチャラさと大胆さ、ヒーローらしさを感じます。鳴花が落ちるのにも納得ですが、身体にたくさん傷があるというのがちょっと気になります。凄惨な過去を潜り抜けてきたんでしょうか……。閉じ込められ虐待を受けてきた鳴花にとって、優しい人の存在は喉から手が出るほど欲しいものであったはず。でも一方で、壮絶な苦しみを受けてきたからこそ、差し伸べられた救いに手を伸ばせないというジレンマがあるんですね。この後に起こるであろう地獄を予感しているとなれば、尚更です。この辺りの心理描写が胸に刺さりました。そういえば、『どう殺』って1話ごとにアニメの1話分を観たような感じがしますね。もしかしたら前からそうだったのかもしれないのですが、最近特にそんな気がします。アニメからヒントを得た構成になってるのかなって思いました。今回とか、まさにそんな感じで。冒頭で鳴花の過去について謎を提起して、前半は物語を進め、後半の回想で謎解きしていき、次話に持ち越す……興味を引くアニメって、そういう構成になってますよね。すごく練っていらっしゃるんだろうなって思いました。感想が毎度長くなりすぎてなんだか異様に恥ずかしいんですが、縮めるのが難しいのでこのまま投稿します。次話も楽しみにしています。
作者からの返信
気合いのこもった温かい感想、今回もありがとうございます。いつもいつもこんないい感想いただけて、釣舟さんには感謝しかありません……。前半の鳴花が立ち上がるシーン、筋繊維が千切れる音が痛そうだって言ってくれて、すごく嬉しいですわ。痛みの描写にこだわりがあるので、迫力感じてもらえてよかった。鳴花の復讐心の強さを感じとってもらいつつ、過去編に入る構成は考えていたので、さすが。そこに気づいてくれるなんて。エリ、ハルト、フトシ。それぞれの個性に触れてくれて嬉しい。ハルトはたしかにちょっと天性のチャラさがありますね(笑) 透に通ずるキャラクター性があります。フトシはかなりわかりやすいですし、エリはルッキズムの代表みたいなやつで鳴花とは真逆ですよね。鳴花の心理描写にはかなり迷ったので、よかった。安心しました。壮絶な苦しみを受けてきたからこそ、差し伸べられた手を取れないっていうのは、たぶんそうなるだろうなと想像しながら書いたんですよね。構成に関しても触れてくれてる! アニメも参考にしてますが、どちらかというと結構漫画から構想や着想を得てますね。視点を飛ばすことや動き、見せ方などかなり漫画的なんじゃないかなと個人的に思ってます。今回もありがとうでした!いえいえ、遠慮せず!! むしろ全力で書いてくださった方が嬉しいです!! いつもいつも何回も見直してるんで!
2023年8月1日 00:11
リップ
りっぷ
今回は香澄のピンチからの、鳴花の過去編ですね。
前半部分、絶望の中で生まれた希望が光のように眩く感じられます。
筋繊維が千切れる音を聞きながら咆哮を上げて立ち上がる鳴花の描写、めっちゃ痛そう。悲痛な決意に満ちた様子が受けて取れます。
一瞬のうちに街を紫の肉の海に変えていく力に、鳴花の燃えたぎるような怒りを感じます。彼女がどうしてそこまで復讐にこだわるのか、十分に興味を惹きつけてから冒頭の謎解きを始めるので、過去編にすんなり入り込めました。
新登場する3人の子たちは、それぞれいいキャラしてますね。特にフトシは一発で覚えられる個性が素敵です。みな一様の首飾りをつける施設……。子供たちは異色家によって、実験用に管理されているんでしょうか。なんだか犯罪の香りがしますね。
エリはルッキズムの代表みたいなキャラで、外見コンプレックスを強くもつ鳴花と対照的なのがいいですね。きっと美人さんでツンケンしてるんだろうなって想像しています。
ハルトは、素性も性別も知れない未知の鳴花に平然とボディタッチしてなだめています。透に通じる天性のチャラさと大胆さ、ヒーローらしさを感じます。鳴花が落ちるのにも納得ですが、身体にたくさん傷があるというのがちょっと気になります。凄惨な過去を潜り抜けてきたんでしょうか……。
閉じ込められ虐待を受けてきた鳴花にとって、優しい人の存在は喉から手が出るほど欲しいものであったはず。でも一方で、壮絶な苦しみを受けてきたからこそ、差し伸べられた救いに手を伸ばせないというジレンマがあるんですね。この後に起こるであろう地獄を予感しているとなれば、尚更です。この辺りの心理描写が胸に刺さりました。
そういえば、『どう殺』って1話ごとにアニメの1話分を観たような感じがしますね。もしかしたら前からそうだったのかもしれないのですが、最近特にそんな気がします。アニメからヒントを得た構成になってるのかなって思いました。今回とか、まさにそんな感じで。冒頭で鳴花の過去について謎を提起して、前半は物語を進め、後半の回想で謎解きしていき、次話に持ち越す……興味を引くアニメって、そういう構成になってますよね。すごく練っていらっしゃるんだろうなって思いました。
感想が毎度長くなりすぎてなんだか異様に恥ずかしいんですが、縮めるのが難しいのでこのまま投稿します。
次話も楽しみにしています。
作者からの返信
気合いのこもった温かい感想、今回もありがとうございます。いつもいつもこんないい感想いただけて、釣舟さんには感謝しかありません……。
前半の鳴花が立ち上がるシーン、筋繊維が千切れる音が痛そうだって言ってくれて、すごく嬉しいですわ。痛みの描写にこだわりがあるので、迫力感じてもらえてよかった。鳴花の復讐心の強さを感じとってもらいつつ、過去編に入る構成は考えていたので、さすが。そこに気づいてくれるなんて。
エリ、ハルト、フトシ。それぞれの個性に触れてくれて嬉しい。ハルトはたしかにちょっと天性のチャラさがありますね(笑) 透に通ずるキャラクター性があります。フトシはかなりわかりやすいですし、エリはルッキズムの代表みたいなやつで鳴花とは真逆ですよね。
鳴花の心理描写にはかなり迷ったので、よかった。安心しました。壮絶な苦しみを受けてきたからこそ、差し伸べられた手を取れないっていうのは、たぶんそうなるだろうなと想像しながら書いたんですよね。
構成に関しても触れてくれてる! アニメも参考にしてますが、どちらかというと結構漫画から構想や着想を得てますね。視点を飛ばすことや動き、見せ方などかなり漫画的なんじゃないかなと個人的に思ってます。
今回もありがとうでした!
いえいえ、遠慮せず!! むしろ全力で書いてくださった方が嬉しいです!! いつもいつも何回も見直してるんで!